【古い月名からインスピレーションを得た名前の一覧】
日本の四季は、古くから多くの詩人や画家にインスピレーションを与えてきました。それぞれの月には、陰暦や和暦に基づく独特で美しい名称が存在します。これらの古語は、自然や文化に対する日本人の繊細な感性を映し出しています。本記事では、1月から12月までの月を表す和風な古語の一覧を紹介し、ネーミングのアイデアや日本の伝統文化への理解を深めるきっかけにします。
和風の名前・ネーミング『月名の古語』一覧
※ 本記事は創作活動やオンラインゲームなどのネーミングのアイデアを提供するものです。意味や詳細については、追加で辞書等の資料を参照することをお勧めします。
ネーミングや新しいインスピレーションを求めている方へ。このページのネーミングのアイデアを活用して、創作活動やキャラクター、チーム名の創出にご活用ください。
陰暦の1月の名称・別名・異名・異称
陰暦1月は、新しい年の始まりを告げ、多くの祝い事や新春のお祭りが行われるため「祝月」とも呼ばれます。生命の萌え始めを感じさせる「萌月」や、家族が和む「睦月」としても親しまれています。初春の訪れと共に、新年の希望と祝福を象徴する月です。
- 祝月【いわいづき】 – 祝い事が多い月、お祭りの月。
- 萌月【もえつき・もゆつき】 – 草木が芽吹き始める月、生命が萌え始める月。
- 元月【げんげつ・もとつつき】 – 新年の最初の月、1月のこと。
- 初春【しょしゅん】 – 春の初め、初春を迎える時期。
- 初空月【はつそらづき】 – 新年の空を初めて見る月、年の始まりを告げる月。
- 初花月【はつはなづき】 – 最初に花が咲く月、春の訪れを告げる月。
- 嘉月【かげつ】 – 良い月、めでたい月。
- 太郎月【たろうづき】 – 太郎=長男=最初。最初の月。
- 孟春【もうしゅん】 – 初春、春の最初。
- 方歳【ほうさい】 – 年の始まり、新年。
- 早緑月【さみどりづき】 – 早くから緑が豊かになる月。
- 献春【けんしゅん】 – 春に捧げる、春を祝う。
- 王春【おうしゅん】 – 豊かで優れた春、春の盛り。
- 睦月【むつき】 – 旧暦の1月、家族が睦み合う月。
- 端月【たんげつ】 – 月の初め、または特定の季節の始まりを示す月。
- 芳歳【ほうさい】 – 良い年、幸せな年。
- 華歳【かさい】 – 華やかな年、美しい年。
- 陬月【そうげつ】 – 正月の異称。
- 陽春【ようしゅん】 – 暖かく明るい春。
- 霞初月【かすみそめづき】 – 霞で始まる月、ぼんやりとした美しい春の月。
- 青陽【せいよう】 – 明るく青い空の下の陽光。
- 首歳【しゅさい】 – 年の始め、新年。
陰暦の2月の名称・別名・異名・異称
陰暦2月は、まだ寒さが残る中で春へと移り変わる「衣更着月」、花が咲き始める「花月」として知られます。梅の花が特に美しいため「梅津月」とも呼ばれ、自然の再生と活動の始まりを感じさせる月です。
- 衣更着月【きさらぎづき】 – 旧暦2月の別称。寒さがまだ残る中で、徐々に春に向かう月。
- 橘如【きつじょ】 – 橘の花が咲くような、爽やかで希望に満ちた時期。
- 星鳥【せいちょう】 – 星のように美しい鳥、または星を渡る鳥の意味で、春の訪れを告げる鳥の比喩。
- 花月【かげつ】 – 花が美しく咲き誇る月、または花を愛でる月。
- 梅津月【うめつづき】 – 梅の花が咲く月、初春を告げる月。
- 梅津早月【うめつさつき】 – 早くから梅の花が咲き始める月。
- 大壮月【たいそうづき】 – 大きく力強く成長する月、活動的でエネルギッシュな時期。
- 殷春【いんしゅん】 – 春が深まり、万物が生い茂る季節。
- 梅見月【うめみづき】 – 梅の花を観賞する月。
- 如月【きさらぎ・じょげつ】 – 旧暦2月の別称。衣を更に重ね着する寒さの中、春が近づく月。
- 衣更着【きさらぎ】 – 冬から春にかけての季節の変わり目、寒さに対処するために衣を重ねる時期。
- 恵風【けいふう】 – 暖かく心地よい風。春の訪れを感じさせる風。
- 建卯月【けんうづき・けんぼうげつ】 – 立春から数えて第二の月、活動的なエネルギーが満ちる時期。
- 木の芽月【このめづき】 – 新緑の芽吹き始める月、春深まる季節。
- 仲春【ちゅうしゅん】 – 春の中頃、春が本格的になる時期。
- 仲陽【ちゅうよう】 – 春の中頃の暖かい陽気。
- 初花月【はつはなづき】 – 最初に花が咲く月、春の始まりを告げる月。
- 雪消月【ゆきげしづき・ゆききえつき】 – 雪が溶け始める月、冬の終わりから春の始まりの時期。
- 令月【れいげつ】 – 美しい月、または良い月の意味。
- 麗月【れいげつ】 – 美しく清らかな月。
- 花朝【かちょう】 – 花が咲き乱れる春の朝、美しい春の朝。
陰暦の3月の名称・別名・異名・異称
陰暦3月は、春の盛りを迎え、桜の花が咲く「櫻月」、美しい花々が目を楽しませる「花咲月」と呼ばれます。春の暖かさと新しい生命の息吹を感じることができる月で、人々にとって待ち遠しい時期です。
- 殿春【でんしゅん】 – 春の終わり、初夏へと移り変わる時期。
- 嘉月【かげつ】 – 良い月、めでたい月、または美しい月。
- 花飛【かひ】 – 花が風に乗って飛ぶ様、または散る様子。
- 五陽【ごよう】 – 春の暖かい日差しを表す。
- 早花月【さはなつき】 – 早くから花が咲き始める月。
- 称月【しょうげつ】 – 称賛される月、美しい月。
- 花津月【はなつづき】 – 花が豊かに咲く月。
- 清明【せいめい】 – 明るく澄んだ気候の時期、春の節句の一つ。
- 華月【かげつ】 – 花の美しい月、華やかな月。
- 佳月【かげつ】 – 美しい月、良い月。
- 花咲月【はなさきづき】 – 花が咲き乱れる月。
- 櫻月【さくらづき】 – 桜が咲く月。
- 季春【きしゅん】 – 春の季節、春全体を指す。
- 禊月【けいげつ】 – 禊ぎを行う月、清めの行事を行う月。
- 建辰月【けんしんつき・けんしんづき】 – 旧暦で立夏の前の月、春の終わりを意味する。
- 桜月【さくらづき】 – 桜の花が咲く月、櫻月と同意。
- 早花咲月【さはなさきつき】 – 早くから花が咲き始める月、特に春の花。
- 宿月【しゅくげつ】 – 宿命や運命を感じさせる月、または長い月。
- 竹秋【ちくしゅう】 – 竹が青々と生い茂る秋。
- 桃月【とうげつ】 – 桃の花が咲く月。
- 花見月【はなみづき】 – 花見を楽しむ月、特に桜の花見。
- 雛月【ひいなつき】 – 雛祭りの時期、3月。
- 杪春【びょうしゅん】 – 春の終わりの時期。
- 弥生【やよい】 – 旧暦3月の呼称、生い茂る草木を意味する。
- 夢見月【ゆめみつき・ゆめみづき】 – 夢に満ちた月、または夢を見やすい月。
陰暦の4月の名称・別名・異名・異称
陰暦4月は、夏への移行を感じさせる「始夏」や、様々な鳥が活動を始める「鳥月」など、生き生きとした自然の姿を見せる月です。新緑が眩しい「早緑月」としても知られ、生命の豊かさを感じることができます。
- 維夏【いか】 – 夏を維持する時期、夏全体を指す言葉。
- 槐夏【かいか】 – 槐(えんじゅ)の花が咲く夏。
- 乾梅【けんばい】 – 梅雨が明け、天気が乾燥する時期。
- 始夏【しか】 – 夏の始まり。
- 清和月【せいわづき】 – 穏やかで清らかな気候の月。
- 新夏【しんか】 – 新たに始まる夏、夏の初め。
- 立夏【りっか】 – 二十四節気の一つで、夏が始まることを示す。
- 純陽【じゅんよう】 – 純粋な陽気、太陽の力が強まる時期。
- 小満【しょうまん】 – 二十四節気の一つで、万物が次第に成長していく時期。
- 純乾【じゅんけん】 – 乾燥していて、澄んだ空気の時期。
- 鳥月【ちょうげつ】 – 鳥が活発になる月、または鳥を楽しむ月。
- 得鳥羽月【えとりはづき】 – 鳥が羽ばたく月、鳥たちが活動的になる月。
- 鳥待月【とりまちづき】 – 鳥が帰ってくるのを待つ月、渡り鳥が戻ってくる時期。
- 陰月【いんげつ】 – 暗く、涼しい月、または陰気な時期。
- 卯月【うづき】 – 旧暦4月の呼称、卯の花が咲く時期。
- 卯花月【うのはなづき】 – 卯の花が咲く月。
- 夏半【かはん】 – 夏の中間、夏が半ばの時期。
- 乾月【けんげつ】 – 乾燥した月、天気が良く乾燥する月。
- 初夏【しょか】 – 夏の始まりの時期。
- 正陽【せいよう】 – 太陽が最も強く、日照が多い時期。
- 清和【せいわ】 – 清らかで穏やかな気候や環境。
- 鎮月【ちんげつ】 – 穏やかで平和な月。
- 夏初月【なつはづき】 – 夏が始まる初めの月。
- 夏端月【なつはづき】 – 夏の初めまたは夏の終わりを示す月。
- 梅月【ばいげつ】 – 梅の花が咲く月、または梅雨の時期。
- 麦秋【ばくしゅう】 – 麦の収穫期、初夏から夏にかけての時期。
陰暦の5月の名称・別名・異名・異称
陰暦5月は、梅雨の時期を迎える「五月雨月」や、自然の多様な色彩が楽しめる「五色月」として親しまれています。この時期は、自然が最も生い茂り、生命力が溢れる時期です。
- 五月雨月【さみだれづき】 – 梅雨の季節を表す、雨が頻繁に降る月。
- 五色月【いろいろづき】 – 多様な色彩が楽しめる月、自然の美しさが際立つ時期。
- 仲夏【ちゅうか】 – 夏の中頃、盛夏を指す。
- 吹雪月【ふぶきづき】 – 雪が激しく吹き荒れる月、冬の表現。
- 早月【さつき】 – 旧暦の5月、早く暖かくなる月。
- 早苗月【さなえづき】 – 田植えの時期、苗を植える月。
- 星火【せいか】 – 星のように小さく光る火、または夜空を彩る星々。
- 月不見月【つきみずづき】 – 月が見えにくい月、天候や季節によって月が観測しにくい時期。
- 梅月【ばいげつ】 – 梅の花が咲く月、または梅雨の時期。
- 皐月【さつき・こうげつ】 – 旧暦の5月、草木が生い茂る月。
- 菖蒲月【あやめづき】 – 菖蒲が咲く月、端午の節句の時期。
- 蕤賓【すいひん】 – 細かい雨や霧の美しい表現。
- 雨月【うげつ】 – 雨が多い月、特に梅雨の時期。
- 鶉月【しゅんげつ】 – 鶉が鳴き始める月、初夏を感じさせる。
- 狭雲月【さくもづき】 – 空に狭い雲が流れる月、晴れ間が見える月。
- 星花【せいか】 – 星のように美しい花、または夜空に輝く星のような花。
- 啓月【けいげつ】 – 自然が目覚め、万物が生き生きとする月。
- 開明【かいめい】 – 明るくなること、事物が明らかになる時期。
- 長至【ちょうし】 – 夏至、日が最も長い日。
- 多草月【たぐさづき】 – 草が多く生い茂る月、自然が豊かな時期。
- 啓明【けいめい】 – 明けゆく空、明るさが増していく様。
- 梅天【ばいてん】 – 梅雨の天気、じめじめとした気候。
- 盛夏【せいか】 – 夏の盛り、最も暑い時期。
- 梅夏【ばいか】 – 梅雨明け後の初夏、梅雨が終わり夏が始まる時期。
- 授雲月【じゅうんづき】 – 雨が降り、作物に恵みを与える月。
- 早稲月【さいねづき】 – 早稲田の収穫期、夏の終わり頃。
陰暦の6月の名称・別名・異名・異称
陰暦6月は、梅雨が明け、初夏の暑さを感じる「焦月」や「暑月」と呼ばれます。この月は、夏の生活が始まる準備の時期として、新しい季節の到来を告げます。
- 鳴雷月【なるかみづき】 – 雷が鳴り響く月、梅雨の終わりごろを指す。
- 焦月【しょうげつ】 – 焦げるような暑さの月。
- 暑月【しょげつ】 – 暑い月、夏の季節を指す。
- 季月【きげつ】 – 季節ごとの月、または季節の変わり目を感じさせる月。
- 常夏【じょうか】 – 一年中夏のような暑さ、または夏が長いこと。
- 積夏【せきか】 – 夏が深まり、暑さが積もる時期。
- 小暑【しょうしょ】 – 二十四節気の一つで、暑さが本格的になり始める時期。
- 鶉火【じゅんか】 – 鶉が鳴く時期の暑い夏の象徴。
- 極暑【きょくしょ】 – 年間で最も暑い時期。
- 長列【ちょうれつ】 – 長く続く列、または物事が連なる様子。
- 未月【びげつ】 – まだ到来していない月、または未来の月。
- 則旦【そくたん】 – 日が昇ること、または毎日の規則正しい生活。
- 神鳴月【かみなりづき】 – 雷神が活動する月、雷が多い月。
- 炎陽【えんよう】 – 炎のように熱い太陽。
- 水月【すいげつ】 – 水面に映る月、または雨季の月。
- 田無月【たなしづき】 – 田がない月、収穫後の田が空になる時期。
- 旦月【たんげつ】 – 朝、日が昇る時期の月。
- 鳴神月【なるかみづき】 – 雷が鳴る月、または神々が鳴り響く月。
- 晩月【ばんげつ】 – 夕方から夜にかけての月、または月の晩期。
- 伏月【ふくげつ】 – 暑中見舞いを送る時期、または最も暑い時期。
- 松風月【まつかぜづき】 – 松の木に風が吹き抜ける涼しい月。
- 水無月【みなづき】 – 旧暦の6月、梅雨の時期を指すが、「水無し」という名前に反して雨が多い月。
- 陽氷【ようひょう】 – 太陽の光で氷が溶けるような暖かさ。
- 晩夏【ばんか】 – 夏の終わり、初秋に近づく時期。
- 涼暮月【すずくれづき】 – 涼しい夕暮れの月、秋の訪れを感じさせる。
- 葵月【あおいづき】 – 葵が咲く月、旧暦の5月。
- 風待月【かぜまちづき】 – 風を待つ月、秋風を待ちわびる時期。
- 林鐘【りんしょう】 – 林中に鳴る鐘のような美しい音、自然の中の静けさ。
- 蝉羽月【せみのはづき】 – 蝉が羽化する月、夏の高音を奏でる蝉の季節。薄物を着始める時季であるところから。
陰暦の7月の名称・別名・異名・異称
陰暦7月は、七夕の行事で知られる「七夕月」や、秋の気配が感じられる「上秋」など、季節の移り変わりを象徴する月です。自然の変化と共に、人々の生活も新たな節を迎えます。
- 七夕月【たなばたづき】 – 七夕が行われる月。旧暦7月7日に願い事をする習慣がある。
- 七夜月【ななよづき】 – 七夕の夜、星に願いをかける月。
- 上秋【じょうしゅう】 – 秋の初めのこと。涼しさが増し、秋の気配が感じられる時期。
- 冷月【れいげつ】 – 寒さが感じられる月、冬に近づく秋の月。
- 女郎花月【おみなえしづき・をみなえしづき】 – 女郎花(オミナエシ)が咲く月、秋の季節を象徴する花。
- 孟秋【もうしゅう】 – 秋の始め、初秋を指す。
- 文月【ふみづき・ふづき】 – 旧暦の7月。読書に適した涼しい月という意味から、「文」が付けられた。
- 新秋【しんしゅう】 – 新しく訪れる秋、秋の始まり。
- 早秋【そうしゅう】 – 秋の初め、夏から秋へと変わる時期。
- 桐月【とうげつ】 – 桐の花が咲く月。また、貴族の家紋などにも使われる桐は、高貴な象徴としても知られている。
- 流火【りゅうか】 – 夏の終わりに流れるように消えていく火、または熱さ。秋の訪れを感じさせる表現。
- 涼月【りょうげつ】 – 涼しく感じられる月、秋の涼しさを感じる月。
- 相月【そうげつ】 – お互いに寄り添う月、親しみや連帯感を象徴する月。
- 蘭秋【らんしゅう】 – 蘭の花が美しく咲く秋、または上品で洗練された秋のイメージ。
- 親月【しんげつ・おやづき】 – 盂蘭盆会 (うらぼんえ) の行われる月で、「親の墓参りに行く月」の意。
陰暦の8月の名称・別名・異名・異称
陰暦8月は、紅葉が始まる前触れとして「染色月」や、秋の風物詩である「月見月」として親しまれます。自然の美しさが際立つ月で、文化的な行事も多く行われます。
- 其色月【そのいろづき】 – 自然が見せる様々な色彩の月。秋の紅葉をイメージさせる。
- 初来月【はつきづき】 – 初めて訪れる月、新しい季節の始まりを告げる月。
- 南風月【はえづき】 – 暖かい南風が吹く月、初夏を感じさせる時期。
- 壮月【そうげつ】 – 豊かで力強い月、自然の盛りの時を表す。
- 天岡【てんこう】 – 空が高く澄み渡り、穏やかな気候の時期。
- 月見月【つきみづき】 – 月を愛でる行事、中秋の名月などがある月。
- 木染月【こぞめづき】 – 木々が色づく月、秋の深まりを示す。
- 染色月【そめいろづき】 – 自然がさまざまな色に染まる月、特に紅葉の季節。
- 桂月【けいげつ】 – 桂(かつら)の木の名月、または秋の月。
- 桂秋【けいしゅう】 – 桂の香りが漂う秋、文化的な秋を感じさせる。
- 深秋【しんしゅう】 – 秋が深まり、冬に近づく時期。
- 清月【せいげつ】 – 澄み渡った美しい月、清潔感のある秋の月。
- 清秋【せいしゅう】 – 清らかで爽やかな秋。
- 濃染月【こぞめづき】 – 色づきが一層深まる月、紅葉が濃く染まる時期。
- 燕去月【つばめさりづき】 – 燕が南へ渡っていく月、秋の終わりを告げる。
- 白露【はくろ】 – 朝晩の冷え込みで露が白く見える時期、初秋。
- 盛秋【せいしゅう】 – 秋の盛り、最も秋らしい時期。
- 秋涼【しゅうりょう】 – 秋の涼しさ、涼やかな秋の気候。
- 秋風月【あきかぜづき】 – 秋風が心地よい月、秋を感じさせる風が吹く時期。
- 紅染月【こぞめづき・べにそめづき】 – 紅葉で自然が染まる月、紅色に色づく時期。
- 素月【そげつ】 – 素朴で清らかな月、何も加えられていない自然の美しさを感じさせる月。
- 草津月【くさつづき】 – 草花が生い茂る月、自然の繁栄を感じさせる。
- 萩月【はぎづき】 – 萩の花が咲く月、秋の代表的な花。
- 葉月【はづき】 – 旧暦の8月、葉が茂る月。
- 葉落月【はおちづき】 – 葉が落ちる月、秋深まり木々が葉を落とし始める時期。
- 観月【かんげつ】 – 月を観賞する月、特に中秋の名月の夜。
- 雁来月【かりきづき・かりくづき・がんらいづき】 – 雁が渡ってくる月、秋の訪れを告げる渡り鳥。
陰暦の9月の名称・別名・異名・異称
陰暦9月は、夜長を感じさせる「夜長月」や、紅葉の美しさを象徴する「紅葉月」として知られます。秋の深まりと共に、人々は自然の変化を楽しみ、季節の移ろいを感じます。
- 夜長月【よながつき】 – 日が短くなり、夜が長く感じられる月。秋から冬にかけての時期。
- 季秋【きしゅう】 – 秋の季節。しばしば「深秋」とも表現され、秋が深まる時期を指す。
- 寝覚月【ねざめづき】 – 目覚めとともに夜が明ける月。秋の終わりから冬の始まりを示唆する。
- 彩月【いろどりづき】 – 多彩な色を見せる月。紅葉など自然の色彩が豊かになる時期。
- 晩秋【くれのあき・ばんしゅう】 – 秋の終わり、冬に近づく時期。
- 暮秋【ぼしゅう】 – 秋が暮れゆく時期、晩秋と同様に冬の訪れを感じさせる。
- 朽月【きゅうげつ】 – 自然が朽ち始める月。生命が衰え、冬の準備を始める時期。
- 杪秋【びょうしゅう】 – 秋の最後、冬の手前の時期。
- 歳晏【さいあん】 – 年の終わり、歳末のこと。
- 涼秋【りょうしゅう】 – 涼しさが増す秋、心地よい秋の気候。
- 無射【ぶえき】 – 射るべきものがない状態。比喩的に何もない、静かな時期を表す。
- 玄月【げんげつ】 – 深く神秘的な月。暗く、深い秋の夜長を連想させる。
- 祝月【いわいづき】 – 祝い事がある月。季節の節目や祭りなどが行われる時期。
- 穂長月【ほながつき】 – 穀物の穂が長く成熟する月。収穫を前にした秋。
- 窮秋【きゅうしゅう】 – 秋が最も深まる時期、秋の終わり。
- 紅樹【こうじゅ】 – 紅色に染まる木々。紅葉した木々を指す。
- 紅葉月【もみじづき】 – 紅葉が美しい月、秋の象徴とも言える時期。
- 終玄【しゅうげん】 – 深い神秘を終える時期、年の終わり。
- 色取月【いろどりづき】 – 彩りを取る月。彩月と同様、自然が色鮮やかになる月。
- 菊咲月【きくさきづき】 – 菊の花が咲く月、秋の代表的な花。
- 菊月【きくづき】 – 菊の花が咲く時期を指す旧暦9月。
- 菊秋【きくあき】 – 菊が美しく咲く秋の季節。
- 菊見月【きくみづき】 – 菊を見る行事が行われる月。
- 詠月【えいげつ】 – 月を詠む、詩や歌を詠むための月。文化的な秋の夜長を象徴。
- 長月【ながつき】 – 旧暦9月のこと。夜が長くなり始める時期。
- 霜辰【そうしん】 – 霜が降りる時期、秋の終わりから冬の始まり。
陰暦の10月の名称・別名・異名・異称
陰暦10月は、初霜を迎える「初霜月」や、晩秋の暖かな日々を表す「小春月」として知られています。この時期は、年の瀬を感じさせる準備の始まりとして、多くの人々にとって特別な月です。
- 初霜月【はつしもつき】 – 初めて霜が降りる月。秋の終わりに向けて冷え込みが強くなる時期。
- 大月【たいげつ】 – 月が特に大きく見える月、または重要な月を意味することもある。
- 小春【こはる】 – 晩秋から初冬にかけての暖かい期間を指す。小春日和(こはるびより)とも呼ばれる。
- 小春月【こはるづき】 – 小春の季節にあたる月。穏やかで過ごしやすい気候の月。
- 時雨月【しぐれづき】 – 時雨(しぐれ)が降る月。晩秋に見られる断続的な雨を指す。
- 木の葉月【このはづき】 – 木の葉が散る月、落葉の時期。
- 神去月【かみさりづき・かみなしづき】 – 神が去る月、神無月の別称。
- 神嘗月【かんなめづき】 – 神嘗祭(かんなめさい)が行われる月。新穀を神に捧げる祭り。
- 神在月【かみありづき】 – 神が在る月、神々がこの世に存在するとされる時期。
- 神存月【かみありづき】 – 神が存じる月、神在月と同じく神々が存在する時期を指す。
- 神帰月【かみかえりづき】 – 神が帰ってくる月、神々が各地から出雲に集まるとされる時期。
- 神有月【かみありづき】 – 神が存在する月、神在月と同意。
- 神無月【かんなづき】 – 全国の神々が出雲に集まるとされるため、他の地では神がいないとされる月。旧暦10月。
- 陽月【ようげつ】 – 太陽の光が温かい月、または明るい月を意味する。
陰暦の11月の名称・別名・異名・異称
陰暦11月は、冬の訪れを告げる「仲冬」や、雪の予感を感じさせる「雪待月」として親しまれます。この月は、寒さが増し、自然も静かに冬へと移り変わります。
- 仲冬【ちゅうとう】 – 冬の中頃。冬季の中間点を示す時期。
- 子月【ねづき】 – 旧暦12月。年末や冬至を含む月で、「子」は十二支の最初を意味する。
- 神楽月【かぐらづき】 – 神楽を奉納する月。神に捧げる舞や音楽が行われる時期。
- 竜潜月【りゅうせんげつ】 – 竜が水中に潜る月。寒さが厳しくなり、生き物が活動を控える時期。
- 葭月【かげつ】 – 葭(よし)が茂る月。また、寒さが増し、葦が風に揺れる冬の情景を連想させる。
- 辜月【こげつ】 – 罪や過ちを償う月。自然や社会との調和を求める時期の象徴。
- 陽復【ようふく】 – 太陽の力が徐々に戻り始めること。冬至を過ぎて日照時間が長くなることを指す。
- 雪待月【ゆきまちづき】 – 雪を待つ月。初雪の訪れや冬の到来を待ちわびる時期。
- 雪見月【ゆきみづき】 – 雪景色を楽しむ月。冬の風物詩である雪を愛でる時期。
- 霜月【しもつき】 – 霜が降りる月。旧暦10月の別称で、初霜や早朝の霜を意味する。
- 霜見月【しもみづき】 – 霜を観察する月。霜に覆われた自然の美しさを感じる時期。
- 霜降月【しもふりづき】 – 霜が降りる月。冬の寒さが本格化し、霜が降り始める時期。
- 露隠葉月【つゆごもりのはづき】 – 露が葉に隠れる月。夜の冷え込みで露が多くなり、朝の葉に隠れるように見える時期。
陰暦の12月の名称・別名・異名・異称
陰暦12月は、年の終わりを感じさせる「暮古月」や、冬本番の寒さを象徴する「氷月」として知られます。一年の締めくくりとして、人々はこの月を特別に感じ、新たな年への準備を始めます。
- 乙子月【おとごづき】 – 乙女(おとめ)のように純粋で清らかな月、または十二支の「子」にあたる月(旧暦12月)を指す。
- 暮古月【くれこづき】 – 年の暮れの月。一年が古くなり終わりに近づく時期。
- 暮来月【くれこづき】 – 「暮れていく月」と「来る月」の意味が重なる、年の瀬を感じさせる時期。暮古月と同様に使われることがあります。
- 暮歳【ぼさい】 – 年の暮れ、年末。一年の終わりを指す。
- 氷月【ひょうげつ】 – 水が氷るほど寒い月。冬の寒さが厳しい時期。
- 涂月【とげつ】 – 道が泥や雪でぬかるんでいる月。冬の降雪や春の解け雪の時期を指すことがあります。
- 蝋月【ろうげつ】 – 蝋のように静かで、または冷たい月。冬の冷え込みを象徴する言葉。
- 限月【かぎりのつき】 – 年や時期の限りがある月。年の終わりや特定の期間の終了を示す。
- 除月【じょげつ】 – 古いものを除いて新たにする月、新年を迎える準備の月。
- 雪月【ゆきづき】 – 雪が降る月。冬の雪景色を楽しむ時期。
和風のネーミングには、自然の美しさや季節の変化への敬意が込められています。1月から12月までの各月を象徴する古語を知ることは、日本の四季を新たな視点で感じる機会を提供してくれます。これらの美しい月の異称は、日本の伝統や文化に対する理解を深めるだけでなく、ネーミングのアイデアとしても幅広く活用できるでしょう。あなたのプロジェクトや創作活動に、これらの和風ネーミングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
コメント