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闇属性の神々 一覧 35柱|世界各地の死と混沌の神々

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闇属性の神々 一覧 35柱|世界各地の死と混沌の神々 世界の文化
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闇属性の神々とは何者なのか——
死、混沌、冥界といった要素に惹かれ、「闇属性 神々」で検索する方の多くは、世界各地の神話に登場する“暗黒”の神々の意味や役割が気になっているのではないでしょうか。

たとえば、ギリシャ神話のハーデスやエジプト神話のアヌビス、日本神話のイザナミなど、死や夜を司る存在は多様でありながらも、共通して「死後の秩序」や「破壊と再生」といった深い象徴を持っています。

ここでは、そんな闇属性の神々たちを神話別に紹介していきます。
読み進めていただければ、「死」が持つ本質や人類の深層意識に触れるような理解が深まるはずです。

さっそく、世界各地の闇属性の神々について詳しくみていきましょう。

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🌑 世界の「闇属性」神々

ギリシャ神話

ハーデス(Hades)

冥界の王であり、死者の魂を統べる神。ティタノマキア後、兄弟のゼウス、ポセイドンと世界を分割し、冥界を支配することとなった。妻はペルセポネで、彼女を誘拐し冥界に連れ去った神話が有名。「プルトーン(富める者)」とも呼ばれ、地下の富(鉱物)を象徴する。オリュンポス十二神には含まれない場合が多いが、例外も存在する。

  • 属性:冥界・死・地下の富
  • 役割:死者の魂を支配し、冥界を統べる王。兄弟のゼウス・ポセイドンと世界を三分割して冥界を受け持った。
  • 象徴:静寂、不可視、富(地下の鉱物)
  • 文化的意義:死を冷静かつ秩序立てて支配する存在。恐怖よりも「死後の秩序」の象徴。

エレボス(Erebus)

原初の闇の神で、カオスから生まれたとされる。夜の女神ニュクスの兄弟であり、彼らの子孫には死や眠りを司る神々が含まれる。エレボスは、冥界への入口や深淵を象徴する存在でもある。

  • 属性:原初の闇
  • 役割:カオスから生まれた原初神で、夜(ニュクス)と共に死や眠りを司る神々の祖とされる。
  • 象徴:深淵、闇、冥界への入口
  • 文化的意義:形なき闇の本質そのものを体現する存在。

ニュクス(Nyx)

夜の女神で、エレボスとの間にタナトス(死)やヒュプノス(眠り)などを生んだ。非常に強力な存在で、ゼウスすら恐れるほどであった。彼女の存在は、夜の静寂と神秘を象徴している。

  • 属性:夜・神秘・恐怖
  • 役割:夜を司る女神で、タナトスやヒュプノスなどの「闇属性」の神々の母。ゼウスすら恐れた存在。
  • 象徴:星空、夜の静けさ、死の前兆
  • 文化的意義:夜に潜む力と美、そして恐れの象徴。

タナトス(Thanatos)

死そのものを擬人化した神で、ニュクスとエレボスの子。死者の魂を冥界へと導く役割を持ち、しばしば翼を持つ若者として描かれる。彼の存在は、死の不可避性と静寂を象徴する。

  • 属性:死そのもの
  • 役割:死者の魂を冥界へ導く。暴力的な死ではなく、自然な死を司る。
  • 象徴:鎌、翼、眠るような死
  • 文化的意義:死の擬人化。恐ろしさよりも避けがたさを強調した存在。

ヒュプノス(Hypnos)

眠りの神で、タナトスの双子の兄弟。人々に安らぎの眠りを与える存在であり、彼の息子たちは夢を司るモルペウスなどである。彼の存在は、眠りと夢の世界の神秘を象徴する。

  • 属性:眠り・夢・安息
  • 役割:眠りを人間にもたらす神。タナトスの双子の兄弟で、夢の神モルペウスの父。
  • 象徴:睡蓮、羽根、静寂
  • 文化的意義:日常に溶け込む「小さな死」としての眠りを体現。

 

エジプト神話

アヌビス(Anubis)

死者の守護神で、ミイラ作りと葬儀の神。ジャッカルの頭を持つ姿で描かれ、死者の魂を冥界へ導く役割を担う。また、死者の心臓を天秤で計る「審判の儀式」にも関与する。

  • 属性:死・葬儀・冥界への案内
  • 役割:ミイラ化の守護神であり、死者を冥界へ導く。死後の審判では「心臓を量る儀式」を司る。
  • 象徴:ジャッカル、ミイラ、天秤
  • 文化的意義:死の儀式と道徳的裁きの象徴。恐れよりも導きの存在。

セト(Seth)

混沌、暴力、砂漠、嵐を司る神。兄オシリスを殺害したことで知られ、エジプト神話における対立の象徴とされる。一方で、太陽神ラーの船を守る役割も持ち、善悪の両面を併せ持つ存在である。

  • 属性:混沌・嵐・破壊・戦争
  • 役割:兄オシリスを殺した神で、暴力と混乱を象徴する。一方で、太陽神ラーを守る役目も担う。
  • 象徴:砂嵐、赤、奇形動物の姿(セト動物)
  • 文化的意義:混沌は秩序に必要な対抗軸でもあるという観念を体現。

アペプ(Apep/Apophis)

混沌の化身である巨大な蛇の姿をした存在。毎晩、太陽神ラーの船を襲うが、セトによって撃退される。彼の存在は、秩序と混沌の永遠の戦いを象徴している。

  • 属性:絶対的混沌・闇・敵対
  • 役割:太陽神ラーに毎晩戦いを挑む巨大な蛇。秩序に対する永遠の敵。
  • 象徴:蛇、夜、沈黙
  • 文化的意義:永遠に滅ぼせない混沌、宇宙的二元論の象徴。

 

メソポタミア神話

エレシュキガル(Ereshkigal)

冥界「クル」の女王で、死者の魂を支配する。妹は愛と戦の女神イシュタルであり、彼女が冥界を訪れる神話が有名。エレシュキガルは、冥界の厳格な秩序と死の不可避性を象徴する。

  • 属性:冥界・死・隔離
  • 役割:冥界「クル」の女王。イシュタルの姉妹であり、死後の魂を統治する。
  • 象徴:玉座、冥界の門、無音の空間
  • 文化的意義:死後世界の女主人として、秩序と孤独の象徴。

ナムタル(Namtar)

エレシュキガルの使者であり、死と病をもたらす存在。彼は、冥界から地上に災厄を広める役割を担い、死の使者として恐れられた。

  • 属性:死・病・災厄
  • 役割:エレシュキガルの使者として、疫病を地上にもたらす存在。
  • 象徴:疫病、死の布告、使者の杖
  • 文化的意義:死そのものというより、死の前触れとされる存在。

ティアマト(Tiamat)

原初の海と混沌の女神で、巨大なドラゴンの姿をしている。若い神々との戦いで敗れ、その身体から世界が創造されたとされる。彼女の存在は、混沌から秩序への移行を象徴する。

  • 属性:原初の混沌・海・破壊
  • 役割:若き神々に敵対し、混沌の軍を率いる。マルドゥクによって倒され、その身体が世界を形作る。
  • 象徴:竜、海、宇宙の母
  • 文化的意義:破壊があってこそ創造が成されるという古代神話の構造を体現。

 

北欧神話

ヘル(Hel)

死者の国「ヘルヘイム」の支配者で、ロキと巨人族の女との娘。彼女は、老衰や病気で死んだ者の魂を迎え入れる。その姿は半分が生者、半分が死者のように描かれ、死と生の境界を象徴する。

  • 属性:死・冥界・冷気
  • 役割:病死・老衰で亡くなった者の魂を受け入れる「ヘルヘイム」の支配者。
  • 象徴:半死半生の肉体、犬(ガルム)、氷
  • 文化的意義:死者の静寂と永遠の眠りを統べる女神。恐怖ではなく受容の存在でもある。

ロキ(Loki)

トリックスター神で、変身や策略を得意とする。神々に混乱をもたらす存在であり、最終的にはラグナロク(終末の日)で神々と敵対する。彼の存在は、秩序と混沌のバランスを象徴する。

  • 属性:混沌・変化・欺瞞
  • 役割:トリックスターとして神々に混乱をもたらす。最終的にはラグナロクにおいて神々の敵となる。
  • 象徴:火、変身、嘘
  • 文化的意義:秩序の中に必ずある「揺らぎ」や「予測不可能性」を体現。

スルト(Surtr)

火の巨人で、ラグナロクにおいて世界を炎で焼き尽くす役割を持つ。彼の存在は、破壊と再生のサイクルを象徴している。

  • 属性:炎・破壊・終末
  • 役割:炎の巨人で、ラグナロクにおいて世界を火で焼き尽くす。
  • 象徴:炎の剣、火山、終末の光
  • 文化的意義:全てをリセットし、再生に向かうための破壊神。

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