「dark」という英単語、一見シンプルですが、その意味と使い方は実に多彩です。
「暗い」という直訳を超えて、陰鬱な感情や不吉な雰囲気、さらには比喩的な「闇の側面」まで表現できる重要な語句です。
本記事では、「dark」の基本的な意味から類語一覧、文脈ごとの使い分け、そしてネイティブが使うフレーズや表現方法までを丁寧に解説します。
英語学習者、TOEIC・英検対策中の方にもおすすめの内容となっています。
「暗い」は本当に”dark”で足りていますか?
感情・景色・物語…どんな”暗さ”を伝えたいのかで、選ぶ英単語は変わります。
英語「dark=闇」の類語・関連語一覧
1. 暗さを表す英単語|「dark」と似た意味を持つ光の少なさに関する表現とは?
「dark」は直訳すると「暗い」や「闇」といった意味を持ちますが、英語にはこれと似た意味を持つ語が数多く存在します。たとえば「dim(薄暗い)」「shadowy(影になっている)」「murky(濁っていて暗い)」などは、光の量や見え方に着目した表現です。夜景の描写やホラー小説の描写など、創作や日常表現にも役立つ内容です。
1. dim(ディム)
弱くてぼんやりとした光を意味します。光源があるものの明るさが足りず、はっきり見えないような状態に使われます。電気を落とした部屋や夜明け前の光などによく用いられます。
2. gloomy(グルーミー)
薄暗く、どんよりとした雰囲気を持つ言葉です。天気や部屋などの物理的な暗さだけでなく、気分や雰囲気が沈んでいるときにも使われる表現です。
「悲観的な」「憂鬱な」という心理的な意味合いが強い場面でもよく使われます。
3. shadowy(シャドウィー)
影に覆われていて見えにくい状態や、形や正体がはっきりしないことを表します。実体が不明瞭な人や物、場所などの描写にも使われます。
4. murky(マーキー)
光が届かず、濁っていて視界が悪い状態を指します。水中や霧の中など、物理的に見通しが悪いときに使われることが多いです。また、比喩的に「不透明」「あいまい」な意味も持ちます。
5. dusky(ダスキー)
夕暮れ時のように薄暗い状態を指します。柔らかく落ち着いた暗さを表すときに使われ、詩的・文学的な表現にもしばしば登場します。
文学的な表現としてよく使われる一方で、日常会話ではやや古風な響きがあります。
2. 陰鬱・憂うつな感情を表す英語表現|「dark mood」や「暗い気分」の言い換えに使える語彙一覧
気分が落ち込んだときや重苦しい雰囲気を表現したいとき、「dark」だけでは伝わりにくい場合があります。このカテゴリでは、「gloomy(どんよりとした)」「melancholy(物悲しい)」「somber(重々しく暗い)」といった、精神的な「暗さ」を含む英語表現を紹介します。感情や心理状態をより繊細に描写したいときに役立つ語彙で、ポエムや小説、またカウンセリングなど感情表現が重要な文脈にも応用できます。
1. bleak(ブリーク)
寒々しくて希望のない状態を意味します。天候や風景に使われることが多いですが、未来への展望や気分が絶望的であるときにも使われます。
2. somber(サンバー)
落ち着いていて重々しい、または陰気な雰囲気を指します。葬儀や哀悼の場面など、感情を抑えつつも暗い気分を表すときによく使われます。
3. melancholy(メランコリー)
物悲しさや深い憂うつを表す文学的な表現です。単なる「落ち込み」ではなく、静かで持続的な悲しみやノスタルジーを伴う感情に使われます。
4. dismal(ディズマル)
とても陰気で、落ち込んでしまうような状態を意味します。天気、部屋の雰囲気、経済状況など、多様な対象に用いられる言葉です。
5. grim(グリム)
厳しくて恐ろしい、または救いがないような状況を表します。顔つきや現実の厳しさを描写するときに使われ、「悲惨さ」や「死の気配」を含む場面でも登場します。
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