🎊 10. 祝祭・イベント（Festivals & Events）
季節がめぐるたびに、イスラエルの街と人は祝祭の色に染まる。
宗教的な厳かな祭りから、現代的な自由の祭典まで、多彩なイベントを通じて人々の暮らしが見えてきます。
- ハヌカ（光の祭り）
冬に行われるユダヤの祝祭。ろうそくを毎晩1本ずつ灯す、美しくも静かな祈りの時間。 - ペサハ（過越祭）
エジプト脱出を記念する春の祭典。マッツァ（種なしパン）を食べるのが習慣。 - ヨム・キプール（贖罪の日）
一年で最も神聖な日。国全体が静まり返り、飛行機も車も止まる“沈黙の1日”。 - プーリム（仮装祭）
子どもも大人も仮装して街を練り歩く、ユダヤ版ハロウィンのような陽気な祝日。 - スコット（仮庵祭）
仮設の小屋「スッカ」に住み、自然と感謝を味わう秋の祭り。都市でも庭やベランダに出現！ - テルアビブ・プライド・パレード
中東最大規模のLGBTQ+パレード。開放的でカラフルな海辺の祭典！ - イスラエル独立記念日（ヨム・ハアツマウト）
街に国旗があふれ、夜空には花火が舞う。国を挙げての祝賀日。 - ユダヤ新年（ロシュ・ハシャナ）
リンゴに蜂蜜をかけて“甘い1年”を願う、家族で集まる静かな年越し。 - 戦没者追悼日（ヨム・ハジカロン）
前日までは祈りと追悼、そして一転して独立記念日へと続く感情の起伏が印象的。 - 国際バハイ会議（ハイファ）
世界中から信者が集う神聖な集会。バハイ庭園が祈りと光に包まれる。
🧬 11. 民族・社会（Ethnic Diversity & Society）
イスラエルは“人種のるつぼ”──その一言では語れない。
エチオピア系、ロシア系、アラブ系、宗教者から世俗派まで、多様な背景を持つ人々が暮らしを共にしています。社会の複雑な顔を知ることが、理解の第一歩です。
- サブラー（イスラエル生まれのユダヤ人）
外はトゲトゲ中は甘い“サボテンの実”のように、たくましく育った新世代。 - アリヤー（移民）と帰還法
世界中のユダヤ人が帰ってくる、国を超えた民族の帰還の物語。 - エチオピア系ユダヤ人（ベタ・イスラエル）
神秘的な歴史を持つ黒人ユダヤ人。文化的にも独自の風を吹き込んでいる。 - ロシア系移民とソ連時代の影響
科学や音楽、チェスに強いロシア語話者たち。1990年代の大移住の波が今も色濃く残る。 - アラブ系イスラエル人
約20%を占めるアラブ系市民。複雑な政治背景を持ちながらも文化的多様性を構成。 - ドイツ系ユダヤ人の影響（ヤッケ・ユダヤ人）
近代的な西洋文化をイスラエルにもたらした、1930年代移民のエリート層。 - ユダヤ系イエメン人の舞踊と音楽
独特のリズム感とダンス。祈りとエネルギーが交差する民族芸能。 - トルコ系、モロッコ系のミズラヒ文化
香辛料の香りと音楽に満ちた中東ユダヤ人の伝統。食文化にも影響大。 - パレスチナ系との共生・衝突
街や市場では隣人として日常を分かち合い、政治の場では激しい対立も。 - ベドウィンの遊牧民文化
砂漠に生きる民の知恵。現代化と伝統の狭間で揺れる彼らの暮らしにも注目が集まる。
🧵 12. 伝統と習慣（Traditions & Rituals）
日没と共に始まる静寂、ろうそくの灯、受け継がれる祈りのかたち。
宗教儀式や家族の時間には、古代からの知恵と愛がつまっています。イスラエルの日常は、伝統というリズムでできているのです。
- シャバットの始まり（ろうそくの点灯）
金曜の日没、女性が家で2本のろうそくに火を灯し、週の静寂が訪れる。 - シッティング・シバ（喪に服す7日間）
近親者の死後、訪問者が来て祈りと思い出を分かち合うユダヤの弔い文化。 - ユダヤ暦（ヘブライ暦）
月の満ち欠けで刻まれる特別な時間感覚。祝祭や儀式の日付に深く関わる。 - ブリット・ミラ（割礼の儀式）
生後8日目の男児に施される契約の儀。親族が集い祝う神聖な通過儀礼。 - カシュルート（食事規定）
コーシャと呼ばれる食ルール。肉と乳製品の分離など、生活の中で宗教が息づく。 - 婚約式（エルスィン）と結婚式（フッパー）
花嫁と花婿が屋外で布の屋根の下に立つ、美しく詩的な結婚儀式。 - 頭にかぶるキッパ（男性）とスカーフ（女性）
敬意と謙虚さの象徴。宗教的な場では特に重要。 - ティクン・レイル・シャブオット（徹夜の学び）
トーラー（律法）を一晩中学ぶ祝祭の夜。知識と信仰の融合。 - バール・ミツワのトーラー朗読
成長の証として、ヘブライ語で聖書を朗読。親と共に涙する感動の瞬間。 - メズーザ（家の入口に飾る経文筒）
家を出入りするたびに触れて祈る、小さなけれど大きな信仰の印。
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