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日本の有名な妖怪一覧 100選|神話・伝説・民話に登場する怪異たち

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日本の有名な妖怪一覧 100選|神話・伝説・民話に登場する怪異たち 日本

6 家・日常に現れる妖怪

  1. 火間虫入道(ひまむしにゅうどう)
    鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』に登場する妖怪。縁の下から長い首を伸ばして現れ、行灯の油を舐めて火を消し、夜なべ仕事を邪魔するとされる。もとは「ヘマムシヨ入道」という言葉遊びをもじった存在と解説されている。
  2. 家鳴り
    家鳴(やなり)は、家そのものや柱・家具が理由もなくギシギシと鳴り揺れる怪異。正体不明の音を古くは小さな妖怪の仕業と考え、鳥山石燕『画図百鬼夜行』にも「鳴屋」として描かれている。
  3. 垢舐め(あかなめ)
    石燕『画図百鬼夜行』などに見える「垢嘗(あかなめ)」の名で知られる妖怪で、誰もいない夜の風呂場に現れ、浴槽や床にたまった垢や汚れを長い舌で舐めるとされる。風呂を清潔に保つ戒めとして語られてきた。
  4. 天井下(てんじょうくだり)
    石燕『今昔画図続百鬼』に描かれる妖怪「天井下り」。髪を振り乱した姿で天井を破って逆さまにぶら下がるように現れ、人を驚かすが、特別な害は伝えられていないとされる。
  5. 枕返し(まくらがえし)
    夜中に人の枕元に現れ、枕の向きをひっくり返したり、頭と足の位置を入れ替えたりする妖怪。江戸時代以降の怪談や絵にしばしば登場し、石燕『画図百鬼夜行』では小さな仁王像のような姿で描かれている。
  6. 納戸婆(なんどばば)
    家の暗い納戸に棲むとされる老女の怪物で、「ホーッ」と声をあげて現れるが、庭箒で叩くと縁の下に逃げ込むと伝えられる。地域によっては納戸にまつわる神格的存在と混同されることもある。
  7. 貧乏神(びんぼうがみ)
    家にとりついて住人を貧困や不運に導くとされる神・妖怪的存在。やつれた老人の姿で描かれることが多く、各地の昔話では、追い出そうとする話だけでなく、付き合い方次第で福をもたらしたり福の神に転じたりする例も語られている。
  8. 影女(かげおんな)
    石燕『今昔百鬼拾遺』に登場する女の妖怪。物の怪のいる家で、実体のない女の姿の影だけが障子などに映り、窓辺から覗き込むように現れるとされる。男ばかり住む家に現れるという後世の解説もある。
  9. 天井嘗(てんじょうなめ)
    石燕『百器徒然袋』に描かれた妖怪で、長い舌で天井の汚れやほこりを舐めるとされる。天井にできた染みはこの妖怪の舐めた跡だとも言われ、柱や壁を嘗めるという逸話や、しみが人の顔に見えて人を怯えさせるという話も伝わる。
  10. 迷い家(まよいが)
    東北・関東に伝わる山中の不思議な家。柳田國男『遠野物語』で有名になった伝承で、ふと迷い込んだ者に富や福を授ける家とされる。家から何か一つ土産を持ち帰ると豊かになるが、欲深く振る舞うと恩恵を受けられないという教訓的な物語が語られる。

7 夜・闇・怪火系

  1. 百鬼夜行(ひゃっきやぎょう/ひゃっきやこう)
    深夜、さまざまな鬼や妖怪たちが列をなして街を練り歩くとされる怪異。室町〜江戸の絵巻や説話に多く描かれ、「多くの怪物が夜に行列すること」から、転じて悪人たちが好き勝手に振る舞うさまを表す四字熟語にもなっている。
  2. 松明丸(たいまつまる)
    鳥山石燕『百器徒然袋』に描かれた天狗火の一種とされる怪火で、火に包まれた鳥のような姿とも説明される。山中で強い光を放ち、人を迷わせるといった伝承も紹介されている。
  3. 鬼火(おにび)
    日本各地に伝わる「怪火」の一種で、夜空をふわふわと浮かぶ正体不明の火の玉。人や動物の死体から生じた霊や、強い怨念が火となって現れた姿と説明されることが多く、海外のウィル・オ・ウィスプやジャック・オー・ランタンの訳語として用いられることもある。
  4. 龍燈(りゅうとう)
    海や川に現れるとされる海上の怪火。水面に浮かび、いくつもの火が連なって動いたり、海岸の木に留まったりすると伝えられ、とくに厳島神社の龍燈の話がよく知られる。龍神に関わる現象や、先祖の霊火などと結びつけて語られてきた。
  5. 人魂(ひとだま)
    夜に空中を漂う青白い火の玉で、「死人の体から離れた魂」が火の姿となったものと古くから信じられてきた。狐火・鬼火などと並ぶ火の玉の代表的な呼び名で、死の前後に現れる予兆として語られる例も多い。
  6. 狐火(きつねび)
    各地に伝わる怪火の一種で、夜道や野山に提灯の列のような火が現れては点いたり消えたりする現象。狐が口から吹く火、あるいは骨をくわえて息を吹くときに生じる火と説明され、狐の妖術・「狐の嫁入り」と深く結びつけて語られる。
  7. 灯無蕎麦(あかりなしそば)
    江戸・本所に伝わる「本所七不思議」の一つ。いつ行っても店主の姿がなく、行灯の火も必ず消えている蕎麦屋の屋台の怪談で、この行灯にうかつに火を灯すと、家に帰ってから不幸が起こるとされた。
  8. 狐の嫁入り
    日本各地に伝わる伝承で、晴れているのに雨が降る「天気雨」や、夜の山野に現れる提灯行列などを、狐の花嫁行列の仕業と見なしたもの。狐火や狐の化かしと結びつき、嫁入り行列そのものが妖しく消える怪異としても語られる。
  9. 提灯小僧(ちょうちんこぞう)
    宮城県に伝わるとされる妖怪で、手に提灯を持った少年の姿で現れる。竜斎閑人正澄『狂歌百物語』にも描かれており、暗闇に提灯を掲げて現れては人を驚かす存在として紹介されている。
  10. 火消婆(ひけしばば)
    石燕『今昔画図続百鬼』に描かれた老女の妖怪。提灯や行灯、蝋燭の火を遠くからふっと吹き消すとされ、風もないのに灯りが消えたときは火消婆の仕業とされた。妖怪は陰、火は陽という観念から、陽気を消す存在として説明されることもある。

 

8 動物の妖怪(変化・伝承)

  1. 九尾の狐(きゅうびのきつね)
    中国の古書『山海経』などに見られる九本の尾を持つ霊狐が起源で、日本では美女に化けて人や国を滅ぼす妖狐の代表として語られる。玉藻前伝説などで悪狐の象徴となった。
  2. 白面金毛九尾
    『玉藻前』の正体とされる「白い顔に金色の体毛を持つ九尾の狐」の呼び名で、中国の金毛九尾狐伝承と結びついた日本独自の悪狐像。那須殺生石などの逸話とともに知られる。
  3. 玄狐(げんこ)
    黒い毛並みを持つ高位の狐霊を指す名前で、中国の狐妖伝承や、日本各地の稲荷社の「玄狐稲荷」などに見られる呼称。古典怪談の代表格というより、狐信仰や近現代の創作で語られることが多い。
  4. 野槌(のづち)
    「野つ霊」とも書かれる野の精霊で、蛇のように太い筒状の体に大きな口だけがあり、目鼻のない姿をした妖怪。深山に棲み、ウサギやリス、人をも呑み込むとされ、転がり当たると死ぬ・見ただけで高熱を出すなどの伝承がある。
  5. 猿神(さるがみ)
    『今昔物語集』などに見える「猿神退治」の説話で知られる、大猿が正体の妖怪。人身御供を要求する“神”として恐れられる一方、地域によっては魔除けの神猿として崇敬されるなど、妖怪と神のあいだの存在として語られる。
  6. 猫又(ねこまた)
    山に棲む獣、または長く飼われた猫が年を経て尾を二股に裂き化けた姿とされる猫の妖怪。人語を話し、二本足で踊る、死者を操るなどの能力を持つとされ、化け猫と混同されることも多い。
  7. 烏天狗(からすてんぐ)
    山伏装束に烏のようなくちばしと翼を持つ半鳥半人の天狗で、山中を自在に飛び回る妖怪。大天狗に対する小天狗・青天狗とされることが多く、修験者に剣術や法力の試練を与える存在としても描かれる。
  8. 鉄鼠(てっそ)
    比叡山の僧が怨みを抱いて死に、鼠の妖怪となったという伝説などが知られる。寺の仏具や供物を荒らす鼠の怪物として鳥山石燕『画図百鬼夜行』などに描かれ、僧侶の堕落や貪欲を象徴する存在とも解釈される。
  9. くだん
    牛の体に人間の顔を持つ姿で生まれ、出生と同時に世の中の行く末や災厄を予言してすぐ死ぬとされる怪異。江戸末期以降の瓦版・絵草紙に多く登場し、近代には疫病や戦争を告げる「予言獣」としても流布した。
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