ラテン語の星と惑星名一覧

ラテン語は古代ローマの言語であり、特に天体や自然を表す言葉が神秘的で深い響きを持っています。ここでは、星や惑星、その他の天体のラテン語名称とそれぞれの由来について簡単に説明します。創作活動やキャラクター名のインスピレーションを探している方に役立つアイデア集として、どうぞお役立てください。

※読み方・発音表記は日本語の読み方としての近似で、実際の発音とは異なる場合がありますので参考程度としてください。
※正しい発音・意味等は辞書などでご確認ください。
※ 掲載されている情報の正確さにはできる限り留意していますが、誤り等がありましたらお知らせください。
※注: 本記事は創作活動などのネーミングのアイデアを提供するものです。

ラテン語の星と惑星名一覧

太陽系の天体 – 神秘的で古典的な響きの天体名

太陽（Sol / ソール）
太陽系の中心に位置し、エネルギーを供給する恒星。ラテン語では「Sol」と呼ばれ、ローマ神話の太陽神にも由来。
月（Luna / ルーナ）
地球の唯一の衛星で、潮の満ち引きなどに影響を与える。ラテン語では「Luna」と呼ばれ、ローマ神話の月の女神に由来。

太陽系の主要惑星 – 神々の名にちなんだ壮大な名称

水星（Mercurius / メルクリウス）
太陽に最も近い惑星で、表面温度が非常に高い。ローマ神話の神メルクリウス（商業や通信の神）にちなんで名付けられている。
金星（Venus / ウェーヌス）
太陽系で最も明るく、地球に最も近い惑星。愛と美の女神ウェヌスに由来して名付けられている。
地球（Terra / テッラ）
私たちが住む惑星で、海と大気が存在する唯一の天体。ラテン語の「Terra」は「大地」や「土地」を意味する。
火星（Mars / マールス）
「赤い惑星」として知られ、地表は酸化鉄で覆われている。ローマ神話の戦の神マールスに由来している。
木星（Iuppiter または Jupiter / ユッピテルまたはユーピテル）
太陽系で最大の惑星で、多くの衛星を持つ。ローマ神話の最高神ユピテルにちなんで名付けられている。
土星（Saturnus / サトゥルヌス）
美しい環を持つことで知られる惑星。農業の神サトゥルヌスに由来する。
天王星（Uranus / ウーラヌス）
氷とガスに覆われた惑星で、横倒しに自転している。ギリシャ神話の天空の神ウーラノスから名付けられている。
海王星（Neptunus / ネプトゥヌス）
太陽系で最も外側にある巨大ガス惑星。ローマ神話の海の神ネプトゥヌスに由来している。

惑星以外の主な小惑星と準惑星など – 独特な物語を持つ名前

ケレス（Ceres / ケーレス）
太陽系最大の小惑星であり、準惑星としても分類されている。ローマ神話の農業の女神ケレスにちなんで名付けられた。
冥王星（Pluto / プルートー）
かつては惑星とされていたが、現在は準惑星とされている。ローマ神話の冥界の神プルートーに由来。
エリス（Eris / エーリス）
準惑星で、太陽系外縁部に位置する。ギリシャ神話の不和と争いの女神エリスに由来する。
ハウメア（Haumea / ハウメア）
独特な楕円形を持つ準惑星。ハワイ神話の創造と出産の女神ハウメアにちなんでいる。
マケマケ（Makemake / マケマケ）
イースター島の創造の神にちなんで名付けられた準惑星。
ジュノー（Juno / ユーノー）
太陽系で発見された3番目の小惑星。ローマ神話の結婚と出産の女神ユーノーに由来する。
パラス（Pallas / パッラス）
太陽系で発見された2番目の小惑星。ギリシャ神話の知恵の女神パラス・アテナにちなんでいる。
ヴェスタ（Vesta / ウェスタ）
太陽系で発見された4番目の小惑星。家庭と炉の女神ウェスタに由来している。
エウノミア（Eunomia）
ギリシャ神話で法と秩序の女神。秩序を象徴し、小惑星帯で10番目に大きい小惑星。
ヒュギエア（Hygiea）
健康の女神ヒュギエアに由来。小惑星帯で4番目に大きい天体で、健康と清潔の象徴。
エウロパ（Europa）
ゼウス（ジュピター）にさらわれたフェニキアの王女エウロパにちなむ。小惑星帯の中にある大きな小惑星の一つ。
エウリディケ（Eurydike）
ギリシャ神話でオルフェウスの妻。冥界から救い出されることを願った物語で有名。
ダイオネ（Dione）
ギリシャ神話の神々の母の一人であり、アフロディーテ（ヴィーナス）の母とされることもある。
アストライア（Astraea）
正義と純潔を司るギリシャ神話の女神。小惑星帯の中で5番目に発見された天体。
エウリュノメ（Eurynome）
ギリシャ神話でゼウスの妻の一人とされ、美の三女神カリテスの母。
ヘカテ（Hecate）
魔術と夜の女神。ギリシャ神話で冥界や魔術に関連し、月とも結びつけられる。
ベレニケ（Berenice）
エジプトの女王で、自身の髪を神殿に捧げたとされる「ベレニケの髪」にちなむ。星座にもなった伝説の由来。
アウロラ（Aurora）
ローマ神話の夜明けの女神。小惑星帯にある大型の天体で、朝焼けを象徴。
アマツォーネ（Amazone）
女性戦士集団アマゾンにちなみ、ギリシャ神話で知られる。戦士としての力強さの象徴。
オルフェウス（Orpheus ）
音楽と詩の天才で、愛する妻を取り戻すために冥界に赴いたギリシャ神話の詩人。
アガメムノン（Agamemnon）
トロイ戦争でギリシャ軍の指導者だった英雄。ギリシャ神話の偉大な将軍として知られる。
バッカス（Bacchus）
ローマ神話で酒と喜びの神。ギリシャ神話ではディオニュソスとして知られる。
カリスト（Callisto）
ゼウスに愛され、熊に変えられたニンフ。ゼウスの妃ヘラの嫉妬によって熊に変身した物語がある。
プロセルピナ（Proserpina）
冥界の女王で、豊穣の女神ケレスの娘。ギリシャ神話のペルセポネに相当する。
イダ（Ida）
小惑星帯に位置する小惑星で、ギリシャ神話の山の名前に由来。ゼウスの養育に関連する場所とされる。
アドニス（Adonis）
美青年アドニスに由来、愛と美の女神アフロディーテに愛された。季節の変化を象徴する存在でもある。地球に接近することがあり、観測が難しい。
アルテミス（Artemis）
ギリシャ神話の狩猟と月の女神でから命名。、アポロの双子の妹で、自然と純潔を司る存在。大きめの小惑星で、観測が限られる。
エコー（Echo）
ギリシャ神話で、恋愛の悲劇により声だけが残された妖精に由来。反射率が低く、暗い表面を持つ。
ガニメデ（Ganymede）
神々の給仕となった美しい少年にちなむ。小惑星帯内にあり、岩石と氷で構成。
ヘルメス（Hermes）
ローマ神話ではメルクリウスとして知られる商業と伝令の神に由来。地球近傍を通る小惑星で、軌道が不規則。
イオ（Io）
ゼウスに愛された女性にちなむ。嫉妬深いヘラによって牝牛に変えられたとされる。木星の衛星のひとつにも命名されている。
ラエティティア（Laetitia）
幸福や喜びを象徴するローマ神話の女神に由来。幸運と繁栄の意味合いを持つ。明るい表面を持つ比較的大きな小惑星。
プロメテウス（Prometheus）
人間に火を与えたことでゼウスに罰せられたギリシャ神話の神から命名。人類の文明の象徴とされる。岩石質で、不規則な形状。
シビル（Cybele）
豊穣の母なる女神にちなむ。ローマでは大地の女神として崇拝され、祭りで祝われた。氷や有機物を含む低温の小惑星。
アキレウス（Achilles）
トロイ戦争の英雄に由来。。強さと戦闘能力の象徴。木星のトロヤ群に属する。
ヘラ（Hera）
ギリシャ神話の結婚と家族の守護女神で、ゼウスの妻。嫉妬深さで有名な女神。金属を含む小惑星帯の暗い天体。
アタランテ（Atalante）
狩猟と競争の女神で、非常に足が速いことで知られる。結婚を賭けた競走で有名な話がある。やや楕円形の軌道を持つ明るい天体。
テセウス（Theseus）
ミノタウロスを倒した英雄に由来。地球近傍小惑星で、観測が難しい。
パンドラ（Pandora）
伝説の箱を開けた女性。人類に災いをもたらした箱を開けてしまったとされる。小さく暗い表面を持つ小惑星。
カストール（Castor）
双子の兄にちなむ。弟ポルックスと共に航海の守護者とされた。ポルックスと対を成す安定した軌道。
ポルックス（Pollux）
カストールの弟に由来。不死の体を持つ。岩石主体で、不規則な形状。
ニオベ（Niobe）
子供を失った悲劇の女性。反射率が低く暗い天体。