人徳・縁・心の在り方を表す言葉
人とのつながりや、穏やかな心の在り方を大切にする言葉を集めました。
日々の姿勢や人柄が、自然と良い縁や運を招くことを静かに伝えてくれる吉語です。
- 真(ま)
誠実で偽りのない心。 - 優(ゆう)
やさしさと上品さを備えた人柄。 - 美(び)
調和のとれた美しさ。 - 聖(せい)
清らかで徳の高いこと。 - 薫(くん)
良い影響が周囲に広がること。 - 勇(ゆう)
困難に立ち向かう心の強さ。 - 唯(ゆい)
唯一無二の存在。自分らしさ。 - 良縁(りょうえん)
良い人との巡り合わせ。 - 至誠(しせい)
この上なく誠実な心。 - 珠玉(しゅぎょく)
非常に価値が高く尊いもの。 - 叡智(えいち)
物事の本質を見抜く深い知恵。 - 和気満堂(わきまんどう)
和やかな気が満ちていること。 - 福徳円満(ふくとくえんまん)
幸福と人徳が満ち足りていること。 - 万事円満(ばんじえんまん)
すべてが滞りなく進むこと。 - 心身健全(しんしんけんぜん)
心も体も健やかな状態。
自然・季節・文化に根ざした吉語
自然の移ろいや季節の情景に重ねて、人生の安定や希望を表してきた言葉を集めました。
穏やかな風景や循環の中に、再生や吉兆の意味が込められています。
- 天(てん)
大いなる流れや導きを象徴する字。 - 竹(たけ)
まっすぐに伸びる姿から、成長と清らかさを表す。 - 彩(さい)
人生を豊かに彩る多様さと華やかさ。 - 希(き)
希望や願い。尊い未来への想い。 - 一(いち)
始まり・原点。新たなスタートの象徴。 - 八(はち)
末広がり。将来に向かって広がる幸運。 - 松竹梅(しょうちくばい)
長寿・成長・清廉を象徴する三瑞木。 - 花鳥風月(かちょうふうげつ)
自然の美しさを味わう心。 - 春山如笑(しゅんざんじょしょう)
春の山が微笑むような穏やかな情景。 - 年豊人楽(ねんぽうじんらく)
年が豊かで、人々が楽しく暮らすこと。 - 雨後青山(うごせいざん)
雨上がりの澄んだ山。再生と好転の象徴。 - 瑞色含春(ずいしょくがんしゅん)
めでたい気配が春に満ちていること。 - 松柏長青(しょうはくちょうせい)
繁栄や節操が長く続くこと。 - 白雲自去来(はくうんおのずからきょらい)
自然体で生きる心の自由。 - 壺中日月長(こちゅうにちげつながし)
俗世を離れ、悠久の時を生きる境地。
人生の巡り・前向きな教えとしての吉語
出来事の巡り合わせや、人の歩みそのものを穏やかに肯定する言葉をまとめました。
困難の先にある好転や、今を大切に生きる姿勢を伝えてくれます。
- 日日是好日(にちにちこれこうじつ)
毎日がかけがえのない良き日であること。 - 無事是貴人(ぶじこれきにん)
平穏こそが最も尊いという考え。 - 一陽来復(いちようらいふく)
悪い流れが去り、運が好転すること。 - 雨後青山緑(うごせいざんりょく)
困難のあとに、状況が好転すること。 - 歳月不待人(さいげつひとをまたず)
時は人を待たない。今を大切にする戒め。 - 人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)
幸不幸は予測できず、結果的に良い方向へ転ぶこともある。 - 明けない夜はない(あけないよるはない)
困難も必ず好転の時を迎える。 - 災い転じて福となす(わざわいてんじてふくとなす)
不運が思わぬ幸運につながること。 - 苦あれば楽あり(くあればらくあり)
苦労のあとには楽しみが訪れる。 - 終わり良ければすべて良し(おわりよければすべてよし)
結果が良ければ、過程も肯定される。
今の自分に合う言葉を
縁起のいい言葉は、特別な日のためだけのものではありません。 何気ない日常の中で思い出すだけでも、気持ちの向きが少し変わることがあります。
今回紹介した吉語は、幸運や繁栄だけでなく、安定や調和、心のあり方を大切にしてきた日本語の感覚が色濃く表れたものばかりです。 今の自分にしっくりくる言葉を、ひとつ選んで心に置いてみるのも良いかもしれません。
節目の願いごとや、言葉選びに迷ったとき、ふと立ち止まりたいとき。 この一覧が、そんな場面で静かに役立つ存在になれば嬉しく思います。
FAQ よくある質問
縁起のいい言葉にはどんなものがありますか?
縁起のいい言葉には、「福」「吉」「寿」などの一字の漢字から、「一陽来復」「笑門来福」のような四字熟語・ことわざまで幅広い表現があります。 いずれも、幸福・安定・好転・繁栄といった前向きな意味を持ち、日常や節目で使われてきた言葉です。
縁起のいい言葉は、どんな場面で使われますか?
新年や誕生日、門出のお祝い、願いごとをするときなど、人生の節目で使われることが多い言葉です。 また、日常の中で気持ちを整えたいときや、前向きな姿勢を保ちたいときに、心の支えとして選ばれることもあります。

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