5. 錬金術・神秘思想の用語|世界の構造を示す言葉
錬金術や神秘思想、哲学的体系の中で使われてきた言葉を集めています。 呪文として唱えられるというより、「世界はどう成り立っているのか」「力はどこから生まれるのか」を示す概念語が中心です。意味を知るほど、言葉の重みが深まります。
- Azoth(アゾート)
錬金術における根源物質。あらゆる変成の基点とされる。 - Aether(エーテル)
古代思想における第五元素。天上世界を満たす純粋な媒質。 - Prima Materia(プリマ・マテリア)
万物の原初物質。錬金術の出発点。 - Magnum Opus(マグヌム・オプス)
錬金術の「大いなる業」。魂と物質の完成過程を指す。 - Albedo(アルベド)
錬金術工程の一段階。浄化と白化を象徴する。 - Nigredo(ニグレド)
黒化。分解や死を象徴する初期段階。 - Rubedo(ルベド)
赤化。完成と再生を示す最終段階。 - Solutio(ソルティオ)
溶解。固着したものを解き放つ工程。 - Coagulatio(コアグラティオ)
凝固。分解されたものを新たに結び直す。 - Hermetica(ヘルメティカ)
ヘルメス思想に基づく神秘文献群。 - As above, so below
上なるものは下なるものの如し。宇宙と人間の対応関係を示す句。 - Microcosm(ミクロコスモス)
小宇宙。人間を宇宙の縮図と見る考え方。 - Macrocosm(マクロコスモス)
大宇宙。全体世界を示す概念。 - Gnosis(グノーシス)
直観的・霊的な真理認識。 - Nous(ヌース)
神的知性、宇宙理性を指す哲学語。 - Anima Mundi(アニマ・ムンディ)
世界霊。宇宙全体に宿る魂。 - Logos(ロゴス)
言葉・理法。世界を秩序づける原理。 - Arcana(アルカナ)
秘密、奥義。タロット大アルカナの語源。 - Transmutation(トランスミューテーション)
変成。物質や魂の本質的変化。 - Quintessence(クインテッセンス)
第五の本質。最も純化された要素。
6. 響きが呪文的な言葉|音だけで印象を残す語
厳密には呪文や祈祷文そのものではありませんが、語感や音の連なりが強く、 唱えるだけで空気が変わるように感じられる言葉です。古語・専門語・外来語を中心に、 意味と響きの両方が確認できるものを選んでいます。
- Umbra(ウンブラ)
影・本影。光と対になる静かな重みを持つ語。 - Penumbra(ペヌンブラ)
半影。完全な闇に至る直前の曖昧な領域。 - Nocturne(ノクターン)
夜を意味する語。音楽用語としても定着している。 - Obsidian(オブシディアン)
黒曜石。古代儀礼具や刃物の素材として知られる。 - Eclipse(エクリプス)
日食・月食。光が覆われる現象を示す語。 - Tenebrae(テネブレ)
闇・暗黒。キリスト教典礼の名称としても使われる。 - Velum(ヴェールム)
覆い、幕。隠す・隔てるイメージを持つ。 - Abyss(アビス)
深淵。底知れぬ深さを示す語。 - Chasm(キャズム)
断絶・裂け目。越えがたい境界を感じさせる。 - Null(ヌル)
無、空。何も存在しない状態を指す。 - Void(ヴォイド)
虚無。空白でありながら力を孕む概念。 - Oracle(オラクル)
神託、神意を伝える存在や言葉。 - Fatum(ファートゥム)
運命。人知を超えて定められたもの。 - Omen(オーメン)
前兆、兆し。災いや変化を告げる印。 - Arcane(アーケイン)
秘密の、奥義の。限られた者だけが知るもの。 - Eidolon(エイドロン)
幻影、像。実体と影のあいだにある存在。 - Phantasm(ファンタズム)
幻影、幻想的な現れ。 - Oblivion(オブリヴィオン)
忘却。すべてが消え去る静けさを含む語。 - Liminal(リミナル)
境界的な状態。移行の途中にあることを示す。 - Echo(エコー)
反響。言葉や力が残響として残る感覚を伴う。

Comment