ヴァルキリーは、戦場で死ぬ者を選び、その半数をオーディン神が治める戦死者の館、ヴァルハラへと導きます。彼女たちは英雄や人間の恋人としても描かれ、時には王族の娘、カラスを伴う者、白鳥に関連する者として描かれます。
ヴァルキリーの名前は、戦闘や武器、勝利や運命など、北欧神話における重要なテーマを象徴しています。これらの名前は、ヴァルキリーが持つ力と影響力を表現し、彼女たちが神話の中で果たす役割を強調しています。
ここでは、北欧神話におけるヴァルキリー(ヴァルキュリヤ=戦死者を選ぶ者)の名称と意味を一覧で紹介します。創作のネーミングなどにもご活用ください。
戦場の女神 ヴァルキリー 一覧
- エイル
【Eir】
意味など:「平和、慈悲」、あるいは「救済、温情」 - オルルン、オルルーン、エルルーン
【Ölrún】
意味など:「ビールのルーネに通じたもの」 - カーラ
【Kára】
意味など:「荒れ狂う者」。古ノルド語の afkárr 「荒れ果てた」、あるいは「巻き毛」 「巻き毛の者」 - グズル、グンル
【Guðr・Gunnr】
意味など: 「戦争」 「戦闘」 - ゲイドリフル、ゲイルドリヴル
【Geirdriful】
意味など:「槍を投げる者」 - ゲイラヴォル
【Geiravör】
意味など:「槍」+「ヴォル (vör)」 - ゲイラホズ
【Geirahöð】
意味など:古ノルド語の geirr (槍) と höð (「戦い」)に結びつけられる。 - ゲイルスコーグル、ゲイルスコグル、ゲイルスケグル、ゲイルスコグッル
【Geirskögul】
意味など:「槍の戦」。 「槍」+「スコグル (skögul)」 - ゲイロヌル、ゲイッロヌル、ゲイロムル、ゲイロルル、ゲイレルル
【Geirönul・Geirrönul・Geirömul・Geirölul】
意味など:「槍を持って進むもの」 - ゴル、ゴッル、ゲル
【Göll】
意味など:「騒がしきもの」。「騒音、戦闘」 - ゴンドゥル、ゲンドゥル
【Göndul】
意味など:「魔力をもつ者」 「杖を振るう者」 - サングリーズル・サングリズル・サングリーズ
【Sanngriðr】
意味など:「非常に暴力的で、非常に残酷」 - シグルーン
【Sigrún】
意味など:「勝利のルーン」 - シグルドリファ・シグルドリーヴァ
【Sigrdrífa】
意味など:「勝利を促す者」、あるいは「勝利のために鼓舞する者」 - シュヴィプル、スヴィプル、スヴィポル、スヴィプッル
【Svipul】
意味など:「気紛れな」「可変」 - シュリマ、スリマ
【Þrima】
意味など:「戦闘」 - スヴァーヴァ
【Sváfa, Sváva, Svafa】
意味など:「人々を眠らせる者、殺す者」かもしれない - スヴェイズ
【Sveið】
意味など: 「振動」あるいは「騒音」かもしれない - スカルモルド
【Skalmöld】
意味など:「剣の時」 - スクルド
【Skuld】
意味など:「債務、義務」か「未来」「将来」
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