🥬 野菜と豆のヘルシー料理
イラン料理には菜食メニューも豊富!新鮮なハーブ、豆、ナス、トマトなどを使った滋味深い料理は、身体に優しく、心までほぐれるような味わいです。
- ミールザー・ガーセミ(Mirza Ghasemi)
焼きナスとニンニク、卵を混ぜて炒めた北部ギーラーン州の名物料理。パンにもご飯にもぴったり! - ケク・サブジ(Kuku Sabzi)
ハーブと卵で作る緑色のオムレツ。新年(ノウルーズ)にも食べられる縁起の良い料理。 - アーシュ・レシュテ(Ash Reshteh)
豆とパスタ、ハーブのとろみスープ。満腹感たっぷりで、体がほっこり温まる伝統食。 - ドールマ(Dolmeh)
ブドウの葉やピーマンなどに米やハーブを詰めて煮込んだ料理。中東各地で親しまれています。 - ハリーム・バーデムジュン(Halim Bademjan)
ナスと挽き割り小麦を煮込んだ濃厚な粥風料理。にんにくとミントバターの香りが魅力。 - アーシュ・ジョー(Ash-e Jo)
大麦と豆のスープ。ヨーグルトをかけて食べるさっぱり系。 - ケク・カドゥ(Kuku Kadoo)
ズッキーニ入りのハーブオムレツ。夏場にぴったりの軽やかメニュー。 - サブジ・ホルダニ(Sabzi Khordan)
ミント、バジル、タラゴンなどをそのまま生で食べるフレッシュなハーブプレート。パンと一緒にどうぞ。 - ニーニ・パンジャーレ(Nini Panjareh)
野菜や小麦粉で作った地方の野菜ケーキ。見た目もカラフル。 - ケシュク・バーデムジュン(Kashk-e Bademjan)
ナスと発酵乳「ケシュク」を使った濃厚なディップ。パンと食べれば止まらない美味しさ。
🥣 アーシュ(とろみスープ)の癒し
Photo by Rye-96, “Ash e reshte,” licensed under CC BY‑SA 3.0
「アーシュ」と呼ばれる具沢山スープは、イランのおふくろの味。パスタのような麺や豆、ハーブを煮込んだ栄養満点の一杯で、体の芯まで温まります。
1. アーシュ・レシュテ(Ash-e Reshteh)
▶ 特徴: 豆類、ほうれん草、ニラ、フェヌグリークなどの香草に、”レシュテ”という麺を加えた最も有名なアーシュ。上にケシュク(発酵ヨーグルト)と揚げ玉ねぎをかけていただく。
▶ 伝統: ノウルーズ(イラン暦の新年)前に食べる幸運の一杯。
2. アーシュ・ジョー(Ash-e Jo)
▶ 特徴: 大麦(ジョー)を中心に、豆類と野菜を加えて作るとろみスープ。胃にやさしく、朝食にも人気。
▶ 風味: クリーミーでまろやかな優しさ。
3. アーシュ・エ・シャレゲム(Ash-e Shalgham)
▶ 特徴: カブ(シャルガム)を使ったアーシュ。風邪をひいたときに飲む薬膳スープのような存在。
▶ 効能: 抗炎症作用があり、体調回復にも◎。
4. アーシュ・モシュ・アナー(Ash-e Moosh-o Anar)
▶ 特徴: レンズ豆(モシュ)とザクロ(アナー)で作られた、甘酸っぱいスープ。
▶ 地域: 主に南部・ペルシャ湾岸地方で親しまれている。
5. アーシュ・ドーグ(Ash-e Doogh)
▶ 特徴: ヨーグルトベースのスープで、爽やかな酸味が特徴。米とハーブ、時に肉団子を加えることも。
▶ 食感: 夏でも重たくならない、さっぱり系。
6. アーシュ・エ・アーシュナ(Ash-e Ashna)
▶ 特徴: 「出会いのスープ」とも訳される珍しい名前。各家庭のオリジナルが多く、地域の差も大きい。
▶ 特徴: 材料が“出会う”ことによる融合の意味も。
7. アーシュ・ターレ(Ash-e Tareh)
▶ 特徴: 北部で食べられる酸味の強いスープ。ハーブに加え、スモモやタマリンドが風味の決め手。
▶ 相性: ライスやパンとの相性抜群。
8. アーシュ・マスト(Ash-e Mast)
▶ 特徴: ヨーグルトと米、時に肉団子を入れて作る濃厚系スープ。マストはヨーグルトの意味。
▶ 地方: 中西部やアゼルバイジャン地方で多く見られる。
9. アーシュ・タンジーン(Ash-e Tanzeen)
▶ 特徴: 主に野菜や乾燥野草を使った素朴な田舎風アーシュ。家庭ごとのレシピが生きている。
▶ 魅力: ひなびた味が心を落ち着ける。
10. アーシュ・ナフトィ(Ash-e Nafti)
▶ 特徴: ペルシャ湾岸地域の重めのアーシュで、揚げた豆と米、油分が多く冬にぴったり。
▶ エネルギー満点! 労働者に人気の一杯。
🧂 前菜と付け合わせの彩り
Photo by Chaojoker, “Ash Reshteh,” licensed under CC BY‑SA 3.0
食卓を彩るのは主役だけではありません。ヨーグルトのサラダやハーブの盛り合わせ、漬物(トゥルシー)など、イラン料理の多彩なサイドディッシュは、味覚の旅のはじまりです。
- マスト・オ・キヤール(Mast o Khiar)
ヨーグルトとキュウリ、ミントを混ぜた爽やか前菜。口直しや夏の涼味として大人気。 - マスト・オ・ムスィール(Mast o Musir)
ヨーグルトにシャロット(ムスィール)を加えた一品。香り豊かで肉料理の付け合わせに最適。 - トゥルシー(Torshi)
酢漬けの野菜ピクルス。強めの酸味とスパイスがクセになる、おかずのアクセント。 - サブジ・ホルダニ(Sabzi Khordan)
生のハーブ盛り合わせ。バジル、タラゴン、ミントなどをチーズと一緒にパンで包んで食べるのが粋。 - ゼイトゥン・パルデ(Zeytoon Parvardeh)
オリーブにザクロペースト、クルミ、ニンニクを混ぜた北部ギーラーン地方の名物前菜。 - キャシュク・バーデムジュン(Kashk-e Bademjan)
ナスを炒め、発酵乳「ケシュク」と合わせた濃厚ディップ。パンに塗って至福。 - エスファンジャーン・ノンハ(Esfenjan Nanha)
ほうれん草やハーブを練りこんだ冷製前菜風の軽食。特に春によく食べられます。 - シール・トゥルシ(Seer Torshi)
にんにくの長期熟成ピクルス。年単位で熟成されるほど価値が上がる珍味。 - ゼイラフ・オ・パンジェレ(Zeraf o Panjareh)
豆と香辛料を混ぜたペースト。薄く塗って食べると後を引く味。 - キヤール・ショール(Khiar Shour)
塩漬けキュウリの簡易ピクルス。クセのない塩味が肉料理と好相性。
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