日本語の「よろしくお願いします」は、さまざまなシーンで使われる便利な表現ですが、英語ではそのニュアンスを正確に伝えるのが難しいとされています。その理由は、日本語の「よろしくお願いします」が持つ意味の広さにあります。このフレーズは依頼、感謝、協力のお願い、自己紹介の締めなど、非常に多岐にわたるシチュエーションで使用されますが、英語には一つの表現で同じように包括できるフレーズが存在しないためです。
たとえば、「よろしくお願いします」はビジネスシーンでは依頼や協力をお願いするときに使われる一方、日常会話では単に礼儀として使われることもあります。英語では「I appreciate your support(ご支援を感謝します)」や「Could you help me out?(手伝ってくれる?)」など、文脈に応じた具体的なフレーズを選ばなければならず、日本語のように一言で表現することはできません。このため、英語で「よろしくお願いします」と伝えたい場合には、その場面に合った表現を意識して使い分けることが求められます。
「よろしくお願いします」の英語表現一覧
「よろしくお願いします」には相手への敬意や配慮、関係構築の意図が含まれることも多く、これらの感情を含んだニュアンスを英語で伝えるには、丁寧な表現やフレーズの選択が必要です。この点が、英語でこのフレーズを正確に伝えることの難しさを際立たせています。したがって、日本語での「よろしくお願いします」を英語で伝える際には、シチュエーションに応じた最適なフレーズを選び、相手の状況や関係性に配慮することが大切です。
※正しい発音・意味等は辞書などでご確認ください。
※ 掲載されている情報の正確さにはできる限り留意していますが、誤り等がありましたらお知らせください。
1. ビジネスでの「よろしくお願いします」
1-1. Thank you in advance.
【サンキュー イン アドバンス】
使い方: 相手に事前に感謝の意を伝えるときに使用します。依頼事項やお願いごとを伝えた後の結びの言葉としてよく使われます。
シチュエーション: メールや会話で依頼や確認をお願いするとき。
例: “Could you please send me the report by tomorrow? Thank you in advance.”
1-2. I appreciate your support.
【アイ アプリシエイト ユア サポート】
使い方: サポートや協力をお願いするときに、感謝の意を表す表現です。ビジネスメールやフォーマルな場面で使えます。
シチュエーション: プロジェクトのサポートを依頼する際や、クライアントに協力をお願いするとき。
例: “We appreciate your support during this project.”
1-3. I look forward to working with you.
【アイ ルック フォワード トゥ ワーキング ウィズ ユー】
使い方: 新しいチームメンバーや取引先と仕事を始めるとき、良い協力関係を築きたいという意図を伝える表現です。
シチュエーション: 初めて取引先にメールを送るときや、新しいプロジェクトを始める際のミーティング。
例: “I look forward to working with you on this exciting project.”
1-4. I look forward to your cooperation.
【アイ ルック フォワード トゥ ユア コーオペレーション】
使い方: 相手の協力を前提としてお願いごとを伝えるときに使います。フォーマルな依頼文やメールの最後に使用されることが多いです。
シチュエーション: プロジェクトやチームワークで協力を依頼するとき。
例: “Your cooperation is highly appreciated, and I look forward to working together.”
1-5. Best regards.
【ベスト リガーズ】
使い方: メールの結びの言葉として使用され、ビジネスシーンでの「よろしくお願いします」として幅広く使える表現です。
シチュエーション: メールの署名部分や、フォーマルな手紙の最後に。
例: “If you have any questions, please feel free to ask. Best regards, [Your Name]”
1-6. Sincerely.
【シンシアリー】
使い方: 「敬具」に相当する表現で、ビジネスメールや正式な書簡の締めの挨拶として使用されます。
シチュエーション: フォーマルなメールや手紙での結びの言葉。
例: “I look forward to hearing from you. Sincerely, [Your Name]”
1-7. Thank you for your time and consideration.
【サンキュー フォー ユア タイム アンド コンシデレーション】
使い方: 相手が自分の提案やお願いを検討する時間を割いてくれることに感謝する表現です。主にメールやフォーマルな文章の締めくくりに使います。
シチュエーション: 提案書や依頼メールの最後に。
例: “Thank you for your time and consideration. I look forward to your feedback.”
2. 依頼・お願いをするときの「よろしくお願いします」
2-1. I would appreciate your help.
【アイ ウッド アプリシエイト ユア ヘルプ】
使い方: 相手に手伝いや協力をお願いするときに使う丁寧な表現です。フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使えます。
シチュエーション: 手助けをお願いしたいとき、あるいは相手の協力を求める際。
例: “I would appreciate your help in organizing the event.”
2-2. Your support in this matter would be greatly appreciated.
【ユア サポート イン ディス マター ウッド ビー グレイトリー アプリシエイテッド】
使い方: 何か問題や案件についてサポートをお願いするときに使います。非常に丁寧でフォーマルな表現です。
シチュエーション: 相手のサポートを依頼するメールや正式な依頼書に使用。
例: “Your support in this matter would be greatly appreciated. Please let me know if you need any further information.”
2-3. Please take good care of it.
【プリーズ テイク グッド ケア オブ イット】
使い方: 物や仕事を相手に任せる際に、「よろしくお願いします」のニュアンスで使えます。比較的カジュアルな表現です。
シチュエーション: 物やタスクを誰かに引き継ぐときや頼むとき。
例: “I’m leaving this task to you. Please take good care of it.”
2-4. I count on you.
【アイ カウント オン ユー】
使い方: 相手を信頼して依頼する際に使います。カジュアルなシーンでも使える表現です。
シチュエーション: 家族や友人、同僚に頼みごとをするとき。
例: “I know you can handle this project well. I count on you.”
3. 共同作業や協力を求めるときの「よろしくお願いします」
3-1. Let’s do our best together.
【レッツ ドゥ アワ ベスト トゥゲザー】
使い方: 協力して何かを成し遂げたいという意図を伝えるときに使います。カジュアルなシーンや仕事でのチームビルディングにも適しています。
シチュエーション: チームメンバーとプロジェクトを始めるときや、協力を強調したいとき。
例: “We have a big challenge ahead, but let’s do our best together!”
3-2. Let’s keep in touch.
【レッツ キープ イン タッチ】
使い方: 仕事やプライベートの会話で、今後も連絡を取り合いたいという意図を伝える表現です。
シチュエーション: 会話の終わりや別れ際、メールの結びの言葉として。
例: “It was great working with you. Let’s keep in touch.”
3-3. I’m looking forward to building a good relationship.
【アイム ルッキング フォワード トゥ ビルディング ア グッド リレーションシップ】
使い方: これからの関係性を前向きに捉え、相手に好意を持っていることを伝えるときに使います。
シチュエーション: 新しい取引先や同僚と関係を築くとき。
例: “I’m looking forward to building a good relationship with you and your team.”
4. 進捗や連絡をお願いするときの「よろしくお願いします」
4-1. Please keep me updated.
【プリーズ キープ ミー アップデイテッド】
使い方: 相手に進捗状況や変化を知らせてほしいときに使う表現です。メールや会話の中で進捗管理の際に便利です。
シチュエーション: プロジェクトやタスクの進捗を確認したいとき、チームメンバーに状況を知らせるようお願いするとき。
例: “If there’s any change in the schedule, please keep me updated.”
4-2. Let me know if you need anything.
【レット ミー ノウ イフ ユー ニード エニシング】
使い方: 何かサポートや確認事項があれば教えてほしいと伝えるカジュアルな表現です。日常会話やカジュアルなビジネスシーンでも使えます。
シチュエーション: 手伝いを申し出るときや、何かあれば遠慮なく言ってほしいと伝えたいとき。
例: “I’m happy to help you with this project. Let me know if you need anything.”
5. 日常で使える「よろしくお願いします」の英語表現
5-1. I’d appreciate it.
【アイド アプリシエイト イット】
使い方: カジュアルにお願いをしたいとき、相手に感謝の気持ちを伝えながら依頼する表現です。
シチュエーション: 日常会話でちょっとしたお願いをするとき。
例: “Could you pick up some milk on your way back? I’d appreciate it.”
5-2. Could you help me out?
【クッド ユー ヘルプ ミー アウト】
使い方: 誰かに助けを求めるときに使います。カジュアルな表現ですが、丁寧さも保っています。
シチュエーション: 家族や友人、同僚に手伝いをお願いするとき。
例: “Could you help me out with this assignment?”
5-3. Please take care of it.
【プリーズ テイク ケア オブ イット】
使い方: 「これをお願いね」というニュアンスで、ちょっとした依頼やお願いごとをカジュアルに伝えたいときに使います。
シチュエーション: 何かを誰かに任せるときやお願いをするとき。
例: “I’ll leave the tickets here. Please take care of it.”
5-4. I’m counting on you.
【アイム カウンティング オン ユー】
使い方: 相手に頼っている、任せたいという意図を伝えるときに使います。信頼を表すカジュアルなフレーズです。
シチュエーション: 家族や友人、同僚に何かを任せたいとき。
例: “I know you can handle it. I’m counting on you!”
5-5. Could you do me a favor?
【クッド ユー ドゥ ミー ア フェイバー】
使い方: 何かお願いをするときのカジュアルで丁寧な表現です。「お願いがあるんだけど…」という前置きとして使います。
シチュエーション: カジュアルなお願いや頼みごとをするとき。
例: “Could you do me a favor and water my plants while I’m away?”
6. カジュアルなメールやメッセージで使える「よろしくお願いします」
6-1. Thanks for your help!
【サンクス フォー ユア ヘルプ】
使い方: メールやメッセージの結びの言葉として、手助けや協力に感謝する表現です。
シチュエーション: メールの締めくくりで感謝の意を伝えるとき。
例: “I really appreciate it. Thanks for your help!”
6-2. I appreciate your time and effort.
【アイ アプリシエイト ユア タイム アンド エフォート】
使い方: 相手の時間と労力に感謝する表現で、感謝の気持ちを強調したいときに使います。
シチュエーション: メールやメッセージで、相手が時間を割いてくれたことに感謝を伝えるとき。
例: “Thank you for reviewing the document. I appreciate your time and effort.”
6-3. Please feel free to reach out.
【プリーズ フィール フリー トゥ リーチ アウト】
使い方: 相手がいつでも気軽に連絡できるように促す表現で、メールやメッセージの締めくくりに使えます。
シチュエーション: サポートやフォローアップをお願いするとき、または「遠慮せずに連絡してください」と伝えたいとき。
例: “If you have any questions, please feel free to reach out.”
6-4. Let’s keep in touch.
【レッツ キープ イン タッチ】
使い方: 今後も連絡を取り合いたいという意思を伝える表現です。メールの締めや別れ際に使えます。
シチュエーション: 今後も連絡を取りたいときや、長期的な関係を築きたいとき。
例: “It was nice working with you. Let’s keep in touch!”
6-5. I’m looking forward to it.
【アイム ルッキング フォワード トゥ イット】
使い方: 「楽しみにしています」の意味で、相手の反応や今後の展開を待つ際に使える表現です。
シチュエーション: メールの結びや、次のステップを待つ際に。
例: “Let me know when you’re available for a meeting. I’m looking forward to it.”
「よろしくお願いします」を英語で表現しよう
「よろしくお願いします」の英語表現は、シチュエーションや文脈に応じてさまざまなフレーズを使い分ける必要があります。日本語の「よろしくお願いします」は多くの場面で使える便利な表現ですが、英語ではより具体的なフレーズを選ぶことが求められます。
この記事では、ビジネスシーンや日常会話、メールやメッセージで使える「よろしくお願いします」の英語表現をシーン別に紹介しました。たとえば、ビジネスシーンでは「I appreciate your support.(ご支援に感謝します)」や「I look forward to working with you.(一緒にお仕事できることを楽しみにしています)」などのフォーマルな表現が適しています。一方、日常会話では「Could you help me out?(手伝ってくれる?)」や「Please take care of it.(それ、お願いね)」など、カジュアルで親しみやすい表現を使うことができます。
英語での「よろしくお願いします」の表現を学ぶ際には、シーンや相手との関係性を考慮し、適切なフレーズを選ぶことが重要です。この記事を参考に、状況に応じた英語表現を使い分けて、コミュニケーションをよりスムーズに進めましょう。
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