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『怒り』を表す英語表現 60語|ニュアンス別フレーズ一覧

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『怒り』を表す英語表現 60語|ニュアンス別フレーズ一覧 世界の言葉

3. 怒りを強調するイディオム表現

怒りを単語だけでなく比喩的に表す言い回しも多く存在します。lose one’s temper(かっとなる), see red(頭に血が上る), fly into a rage(激怒する) などはネイティブが頻繁に使う表現で、状況を生き生きと描写するのに役立ちます。

  1. lose one’s temper(ルーズ ワンズ テンパー)
    「かっとなる」「我慢の限界を超える」。日常会話でも非常によく使われる表現。
  2. blow up(ブロウ アップ)
    「爆発するように怒る」。感情が一気に爆発したときに使うカジュアルな表現。
  3. fly into a rage(フライ イントゥ ア レイジ)
    「突然激怒する」。予期せず強い怒りに包まれる場面を描写する。
  4. see red(シー レッド)
    「頭に血が上る」「逆上する」。怒りで冷静さを失う比喩的な表現。
  5. hit the roof(ヒット ザ ルーフ)
    「激怒する」。屋根を突き破るほど感情が爆発するイメージの言い回し。
  6. go through the roof(ゴー スルー ザ ルーフ)
    「猛烈に怒る」。怒りが急上昇する様子を比喩的に表した表現。
  7. hot under the collar(ホット アンダー ザ カラー)
    「怒ってカッカしている」。直訳は「襟の下が熱い」で、見た目も感情的になっている様子。
  8. bite someone’s head off(バイト サムワンズ ヘッド オフ)
    「(怒って)人に食ってかかる」。強い口調で相手に当たるときの表現。
  9. at one’s wits’ end(アット ワンズ ウィッツ エンド)
    「怒りや苛立ちで途方に暮れる」。感情的に追い詰められている状態。
  10. blow a fuse(ブロウ ア フューズ)
    「逆上する」「かっとなる」。電気のヒューズが飛ぶように、感情が爆発する比喩。

 

4. 日常会話で使うカジュアルな怒りのフレーズ

友人やSNSでよく登場するのが、口語的で砕けた怒りの表現です。pissed off, freak out, flip out などはスラング寄りですが、日常会話や映画で頻出します。フォーマルな場面では避けるべきですが、自然な英語理解には欠かせません。

  1. pissed off(ピスト オフ)
    「ブチ切れている」「むかついている」。アメリカ英語の口語で非常によく使われる表現。カジュアルだがやや下品、フォーマル場面ではNG。
  2. freak out(フリーク アウト)
    「逆上する」「取り乱す」。怒りだけでなく恐怖や驚きにも使える多用途の表現。
  3. flip out(フリップ アウト)
    「キレる」「怒り狂う」。感情を抑えきれず爆発する様子を表す。
  4. go nuts(ゴー ナッツ)
    「怒り狂う」「逆上する」。直訳は「ナッツになる」で、冷静さを失った状態を表す。
  5. lose it(ルーズ イット)
    「我を忘れて怒る」。感情を完全にコントロールできなくなる状態。
  6. go ballistic(ゴー バリスティック)
    「激怒する」。弾道ミサイル(ballistic missile)のイメージから来た強烈なスラング表現。比喩的で強い、少しユーモラスに響くこともある。
  7. go bananas(ゴー バナナズ)
    「むちゃくちゃに怒る」「取り乱す」。ユーモラスでカジュアルな響きを持つ。
  8. fume(フューム)
    「怒りでプンプンしている」。スラングというより短い単語でカジュアルに使える。
  9. hit the ceiling(ヒット ザ シーリング)
    「激怒する」。日常会話でも比較的よく出てくるイディオム。
  10. storm off(ストーム オフ)
    「怒って立ち去る」。会話の途中で怒りに任せて席を立つような場面で用いられる。

 

5. 文学や歴史的な文脈で使われる怒りの言葉

古典文学や宗教的な文章では、wrath, indignation, ire といった格式の高い言葉が登場します。日常会話ではあまり使われませんが、シェイクスピア作品やスピーチなどで見かけることがあり、深い語彙力を身につけるうえで重要です。

  1. wrath(ラス/ラース)
    「憤怒」。聖書や古典文学で頻繁に登場する荘厳な怒り。神や権威者の怒りを描くときに用いられる。
  2. indignation(インディグネイション)
    「義憤」。不当な扱いや不正に対して生じる正義感に基づいた怒り。文学作品や社会的な議論でも使われる。
  3. ire(アイアー)
    「怒り」。やや古風で文語的な響きを持つ。詩や古典的な文章に現れることが多い。
  4. umbrage(アンブリッジ)
    「憤慨」「不快感」。文学的な表現として用いられ、やや気取った印象を与える語。主に “take umbrage at” の形で用いられる。単独ではあまり使わない。
  5. choler(コーラー)
    「激しい怒り」。中世ヨーロッパの医学思想「四体液説」に由来し、古典文学で使われる。現代ではほぼ死語に近く、シェイクスピアや古典で見かける程度。
  6. dudgeon(ダッジョン)
    「立腹」「憤慨」。シェイクスピアなどの古典に登場し、現代ではほぼ文学的な語。現代ではほぼ死語に近く、シェイクスピアや古典で見かける程度。
  7. rage(レイジ)
    現代的にも使われるが、古典文学では「理性を失った激しい怒り」という意味で多用される。
  8. fury(フューリー)
    ギリシャ神話の「復讐の女神フューリー」に由来する強烈な怒り。古典的な作品に登場しやすい。
  9. animus(アニマス)
    「敵意」「悪意」。学術的・文学的な文脈で使われるやや硬い表現。
  10. vehemence(ヴィーヒマンス/ヴィーメンス)
    「激しさ」「猛烈さ」。怒りそのものを指す場合もあり、演説や文学的表現に現れる。「怒り」だけでなく「熱意」「激しさ」にも使えるため、文脈依存が強い。
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