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風を感じる美しい言葉152選|日本語と世界の幻想的な表現一覧

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風を感じる美しい言葉152選|日本語と世界の幻想的な表現一覧 世界の言葉

5. 自然現象・地名として名付けられた風

特定の地域や地形、気候条件によって繰り返し吹く風には、固有の名前が与えられてきました。
こうした風の呼び名は、単なる現象名ではなく、その土地の暮らしや自然観を映す言葉でもあります。
ここでは、実在する地名風・気象用語として定着している表現を中心に紹介します。

  1. やませ
    東北地方の太平洋側に吹く、冷たく湿った北東風。
  2. からっ風(空っ風)
    関東平野で冬に吹く、乾燥した強い北西風。
  3. 六甲おろし(ろっこうおろし)
    六甲山地から大阪湾側へ吹き下ろす冷たい風。
  4. 伊吹おろし(いぶきおろし)
    伊吹山から濃尾平野に吹き下ろす冬の強風。
  5. 比叡おろし(ひえいおろし)
    比叡山周辺から京都方面へ吹く冷たい風。
  6. 広戸風(ひろとかぜ)
    岡山県北部から吹き下ろす、局地的な強風。
  7. 清川だし(きよかわだし)
    山形県庄内地方で夏に吹く、局地的な強風。
  8. 筑波おろし(つくばおろし)
    冬に茨城南部~千葉北部で吹く北西風。
  9. 肱川あらし(ひじかわあらし)
    愛媛県肱川流域で発生する、霧を伴う強い風。
  10. 那須おろし(なすおろし)
    那須連山から吹き下ろす冷たい季節風。
  11. Bora(ボラ|クロアチア語/伊)
    アドリア海沿岸に吹く、非常に冷たい北東風。
  12. Föhn(フェーン|ドイツ語)
    山を越えて吹き下りる、乾いて暖かい下降風。
  13. Harmattan(ハルマッタン|英語)
    西アフリカに吹く、乾燥した砂塵を運ぶ季節風。
  14. Levanter(レバンター|英語)
    ジブラルタル海峡周辺で吹く、湿り気を帯びた東風。
  15. Chinook(チヌーク|英語)
    北米ロッキー山脈東側に吹く、暖かく乾いた下降風。
  16. Santa Ana winds(サンタアナ・ウィンズ|英語)
    南カリフォルニアで発生する、乾燥した高温の強風。

6. 神話・伝承に登場する風の言葉

風は古来、神や精霊、神話的存在として語られてきました。
ただの自然現象ではなく、「意志を持った存在」や「天からのメッセージ」として扱われることも少なくありません。
ここでは、風が人格や象徴として登場する神話・伝承由来の言葉をまとめています。

  1. 風神(ふうじん)
    日本神話における風の神。風袋を背負った姿で描かれる。
  2. 志那都比古神(しなつひこのかみ)
    日本神話の風を司る神。『古事記』『日本書紀』にも登場。
  3. 天つ風(あまつかぜ)
    天から吹き降りるとされる神聖な風。和歌にも頻出。
  4. 風鬼(ふうき)
    暴風などを司る鬼神。風の猛りとして伝えられる。
  5. 八風(はっぷう)
    東西南北と四隅を表す仏教の風の概念。煩悩を吹き払う風とも。
  6. Boreas(ボレアス|古代ギリシャ語)
    北風を司る神。冷たく猛々しい性質を持つ。
  7. Notus(ノトス|古代ギリシャ語)
    南風の神。時に嵐をもたらす存在とされた。
  8. Eurus(エウロス|古代ギリシャ語)
    東風の神。四大風神の一柱。
  9. Vayu(ヴァーユ|サンスクリット語)
    インド神話における風神。生命の息とされる神格。
  10. Spiritus(スピリトゥス|ラテン語)
    風・息・霊を意味し、神の息吹とも解釈される。
  11. Ruach(ルーアハ|ヘブライ語)
    風・霊・神の意志を意味する語。聖書でも用いられる。
  12. Pneuma(プネウマ|古代ギリシャ語)
    風・呼吸・魂を表す語で、哲学や医学用語としても使われる。
  13. Anemoi(アネモイ|古代ギリシャ語)
    ギリシャ神話に登場する風の神々の総称。
  14. Auster(アウステル|ラテン語)
    南風を司る神。湿気を含んだ重い風の象徴。
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