中華料理と聞いて、どんなお料理を思い浮かべますか?
餃子やチャーハン、麻婆豆腐など、身近なものから、ちょっと珍しい地方の名物まで、実はその種類はとても豊富なんです。
今回は、前菜からメイン、麺類、点心、スープ、デザートまで、100品の中華料理を厳選してご紹介します。「これ食べたことある!」「こんな料理もあるんだ!」と、新たな発見や懐かしい味に出会えるかもしれません。
おうちごはんのアイデアや、次のお店選びの参考にもぜひお役立てください。
🥢 前菜・冷菜(冷たい料理)
- 皮蛋(ピータン)
アヒルの卵を強アルカリ性の環境で熟成させた中国の伝統的な保存食品。白身は半透明の黒色ゼリー状、黄身は濃厚でクリーミーな味わいが特徴です。その独特の風味から「百年卵」とも呼ばれ、前菜やお粥のトッピングとして親しまれています。 - 涼拌黄瓜(リャンバンファングァ)
きゅうりを叩いて割り、にんにくや酢、醤油、ごま油などで和えた冷製前菜。さっぱりとした味わいとシャキシャキとした食感が食欲をそそります。 - 口水鸡(コウスイジー)
「よだれ鶏」とも呼ばれる四川料理。茹でた鶏肉に、花椒や唐辛子、にんにく、酢などを使ったピリ辛のタレをかけた一品で、香り高く刺激的な味わいが特徴です。 - 夫妻肺片(フーチーフェイピエン)
牛の内臓や薄切り肉を、唐辛子や花椒、にんにくなどの香辛料とともに和えた四川の冷菜。「夫婦肺片」という名前は、この料理を考案した夫婦に由来しています。 - 蒜泥白肉(スワンニーバイロウ)
薄切りにした茹で豚バラ肉に、にんにくペーストや酢、醤油などを合わせたタレをかけた冷菜。にんにくの風味が食欲を刺激します。 - 涼拌海蜇(リャンバンハイジェ)
クラゲを薄切りにし、酢やごま油、にんにくなどで和えた冷製前菜。コリコリとした独特の食感とさっぱりとした味わいが特徴です。 - 拍黄瓜(パイファングァ)
きゅうりを叩いて割り、にんにくや酢、醤油、ごま油などで和えた冷菜。簡単に作れる家庭料理としても人気があります。 - 凉拌木耳(リャンバンムーアル)
戻したキクラゲを、酢や醤油、ごま油、にんにくなどで和えた冷菜。コリコリとした食感とさっぱりとした味わいが魅力です。 - 涼拌豆腐皮(リャンバンドウフーピー)
豆腐の皮(湯葉)を細切りにし、酢や醤油、ごま油、にんにくなどで和えた冷菜。ヘルシーで食感も楽しめる一品です。 - 鹹鴨蛋(シエンヤーダン)
アヒルの卵を塩漬けにした保存食品。白身はしっかりとした塩味、黄身は濃厚でクリーミーな味わいが特徴で、お粥や炒め物のトッピングとしても利用されます。 - 白切鶏(バイチエジー)
鶏肉を茹でて冷やし、シンプルに塩やごま油で味付けした広東料理の冷菜。鶏肉本来の旨味を楽しめる一品です。 - 醉鶏(ズイジー)
茹でた鶏肉を紹興酒や香辛料に漬け込んだ冷菜。お酒の風味が鶏肉に染み込み、独特の香りと味わいが楽しめます。 - 姜汁皮蛋(ジャンジーピーダン)
ピータンをスライスし、生姜の絞り汁や酢、醤油などで和えた前菜。ピータンの濃厚な味わいに生姜の爽やかさが加わり、食欲をそそります。 - 涼拌豆角(リャンバンドウジャオ)
インゲン豆を茹でて冷やし、にんにくや酢、醤油、ごま油などで和えた冷菜。シャキシャキとした食感とさっぱりとした味わいが特徴です。 - 五香毛豆(ウーシャンマオドウ)
枝豆を五香粉や塩で味付けした前菜。香り高い五香粉の風味と枝豆の甘味が絶妙にマッチします。 - 涼拌干豆腐絲(リャンバンガンドウフースー)
干し豆腐を細切りにし、酢や醤油、ごま油、にんにくなどで和えた冷菜。独特の食感とヘルシーさが魅力です。 - 腐竹拌西芹(フージューバンシーチン)
湯葉とセロリを、酢や醤油、ごま油、にんにくなどで和えた冷菜。湯葉の柔らかさとセロリのシャキシャキ感が楽しめます。 - 芥末木耳(ジエモムーアル)
キクラゲをわさびや酢、醤油などで和えた冷菜。ピリッとした辛味とキクラゲの食感が特徴です。 - 葱油海蜇絲(ツォンヨウハイジェスー)
クラゲの細切りを、葱油や酢、醤油などで和えた冷菜。香ばしい葱油の風味とクラゲの食感が楽しめます。 - 麻辣牛肚(マーラーニウドゥ)
牛の胃袋を薄切りにし、花椒や唐辛子、にんにくなどで和えたピリ辛の冷菜。四川料理ならではの痺れる辛さが特徴です。 - 皮蛋豆腐(ピータン・ドウフー)
冷やした絹ごし豆腐に、ピータンのスライスをのせ、醤油やごま油、にんにくなどで味付けした前菜。豆腐の滑らかさとピータンの濃厚な味わいが絶妙にマッチします。 - 棒々鶏(バンバンジー)
四川省発祥の冷菜で、茹でた鶏肉を細かく裂き、ピリ辛のごまだれをかけた一品。名前の由来は、かつて鶏肉を棒で叩いて柔らかくしていたことからとされています。日本では、きゅうりやトマトを添えたアレンジが一般的で、夏場にさっぱりといただける料理として人気があります。 - 口水鶏(コウシュイジー)
茹でた鶏肉に、花椒や唐辛子、にんにくなどを使ったピリ辛のタレをかけた四川料理。名前の「口水」は「よだれ」を意味し、「よだれが出るほど美味しい鶏肉料理」という意味合いがあります。
🍲 定番の炒め物・煮込み料理
- 麻婆豆腐(マーボードウフ)
四川料理を代表する一品。豆腐と挽肉を、豆板醤や花椒(ホアジャオ)などの香辛料で炒め、辛味と痺れが特徴の麻辣味に仕上げた料理です。 - 八宝菜(バーバオツァイ)
「八つの宝」を意味する名前の通り、エビ、イカ、豚肉、キクラゲ、タケノコ、白菜、ニンジン、ウズラの卵など、複数の具材を炒め合わせた五目中華炒め。 - 青椒肉絲(チンジャオロウスー)
細切りの豚肉とピーマンを炒めた料理。シャキシャキとした食感と、オイスターソースなどの調味料で仕上げた旨味が特徴です。 - 干焼蝦仁(ガンシャオシャーレン)
エビをチリソースで炒めた料理で、日本では「エビチリ」として親しまれています。豆板醤やケチャップを使った甘辛い味付けが特徴です。 - 麻婆茄子(マーボーチェズ)
ナスと挽肉を豆板醤や甜麺醤で炒めた料理。麻婆豆腐のアレンジ版で、ナスのとろける食感とピリ辛の味付けが食欲をそそります。 - 蛋黄酱虾仁(ダンホワンジャンシャーレン)
エビマヨ。揚げたエビにマヨネーズベースのソースを絡めた料理。日本発祥の中華料理で、中国語では「蛋黄酱虾仁」と表記されることがあります。 - 回鍋肉(ホイコーロウ)
四川料理を代表する一品で、名前の「回鍋」は「鍋に戻す」という意味です。一度茹でた豚バラ肉をスライスし、豆板醤や甜麺醤で味付けした野菜とともに炒めます。本場では葉ニンニクを使用しますが、日本ではキャベツやピーマンが使われることが一般的です。甘辛い味付けとシャキシャキとした野菜の食感が特徴で、ご飯が進む人気の料理です。 - 咕咾肉(グーラオロウ)
日本で「酢豚」として親しまれている広東料理の一つです。角切りにした豚肉に衣をつけて揚げ、ピーマンや玉ねぎ、パイナップルなどの野菜とともに、ケチャップや酢、砂糖をベースにした甘酸っぱいあんで炒めます。外はカリッと、中はジューシーな豚肉と、彩り豊かな野菜の組み合わせが食欲をそそります。
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