どこか遠く、静かで、美しい――
夜の空を見上げたときに浮かぶ言葉には、他の時間帯では感じられない神秘や孤高さがあります。
月の呼び名、星の名、闇を包む言葉。それらは、名前や物語、世界観に深みを与える語としても愛されてきました。
ここでは、「月・星・夜」にまつわるかっこいい言葉を厳選し、それぞれの意味を付けて紹介します。
幻想的な語彙に触れたい方、創作やネーミングに使える言葉を探している方にも役立つ内容です。
月・星・夜にまつわる美しくかっこいい言葉 一覧
ここで紹介している名前は、創作・文章表現のヒントとして気軽に楽しんでいただくことを目的としています。意味や由来には複数説があるため、興味があればご自身でも調べてみてください。背景を知るほど名前選びはもっと楽しくなります。
※正しい発音・意味等は辞書などでご確認ください。
月の名と呼び名|満ち欠けが生む静かな力
月は、夜の象徴であると同時に、時間の流れや感情の移ろいを映してきた存在です。
ここでは、満ち欠けの呼び名や、神話・伝承の中で月を指してきた名称を集めました。響きの美しさだけでなく、意味や背景がはっきりしている言葉を中心に選んでいます。
- 月(つき)
地球の衛星。夜空の象徴として最も基本となる呼び名。 - 満月(まんげつ)
月が円く満ちた状態。完成・円満のイメージを帯びる。 - 新月(しんげつ)
月が見えにくい状態。始まり、静かな転換点を示す。 - 三日月(みかづき)
細い弧を描く月。繊細さと鋭さが同居する呼び名。 - 上弦の月(じょうげんのつき)
半月の一つ。新月から満月へ向かう途中の月。 - 下弦の月(かげんのつき)
半月の一つ。満月から新月へ向かう途中の月。 - 半月(はんげつ)
月面が半分ほど照らされる状態。均衡・境界の印象を持つ。 - 凸月(とつげつ)= gibbous moon
満月に向かってふくらむ途中の月(英語のWaxing gibbousに相当)。 - 凹月(おうげつ)= crescent moon
三日月/弓形の月。満月から欠けていく途中の月(英語のWaning gibbousに相当)。 - 弓張月(ゆみはりづき)
弓を張った形に見える月。一般に上弦前後の月をいう。 - 十六夜(いざよい)
満月の翌夜の月。満ちた後の余韻を感じさせる呼び名。 - 立待月(たちまちづき)
十七夜の月。立って待つほど遅く出る月という発想から生まれた。 - 居待月(いまちづき)
十八夜の月。座って待つほど出が遅い月。 - 寝待月(ねまちづき)
十九夜の月。寝て待つほど遅い月。 - 更待月(ふけまちづき)
二十夜の月。夜が更けてから出る月。 - 有明月(ありあけづき)
夜明け頃にも空に残る月。淡さと余韻が強い。 - 朧月(おぼろづき)
霞や薄雲で輪郭がぼんやりした月。春の情景と結びつきやすい。 - 待宵(まつよい)
十四夜の月(小望月)。満月を待つ夜の月。 - Luna(ルナ)
ラテン語で「月」。ローマ神話では月の女神の名としても知られる。 - Selene(セレーネ)
ギリシャ神話の月の女神。月そのものの擬人化として語られる。 - Chandra(チャンドラ)
サンスクリットで月、またヒンドゥー教の月神の名。 - 月読(つくよみ)
日本神話に登場する月の神。月を司る神格として知られる。 - Mani(マーニ)
北欧神話の月の神(人格化された月)。 - Sin(シン)
古代メソポタミア(シュメール/アッカド系)で広く崇拝された月神。 - Khonsu(コンスー)
古代エジプトの月神。月や時間の巡りと結びつけられる。

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