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世界の女性悪魔・女悪霊一覧 47選|神話・伝承・魔術書から厳選した最恐の美女たち

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世界の女性悪魔・女悪霊一覧 47選|神話・伝承・魔術書から厳選した最恐の美女たち 世界の文化

中世〜近代の悪魔学(ゴエティア等)

  1. Astarte(アスタルテ) – 古代セム系の愛と戦の女神だが、中世キリスト教の悪魔学では“淫らな悪魔”“堕落の女神”として悪魔化。ゴエティア系文献にも「アスタロトの女性起源」として影響を残す。
  2. Astoreth(アストレト / Astoreth) – 『旧約聖書』のアシュトレト(Ashtoreth)が、中世悪魔学で“堕落の女悪魔”として扱われた名称形。アスタルテ系の女性悪魔の別称として採用される。
  3. Lilitu(リリトゥ) – 古代メソポタミアのリリトゥ系悪霊が、中世悪魔学や近代魔術書に再編され“リリス系の夜の女悪魔”として扱われた形。吸血・誘惑・病をもたらす女性悪魔として確立。
  4. Meridiana(メリディアナ) – 中世キリスト教の悪魔学に登場する、聖職者を堕落させる女性悪魔。修道士と長期間関係を結んだとされる記述もあり、淫魔(サキュバス系)として確立した実在の悪魔像。
  5. Verin(ヴェリン / Verinne) – 16〜17世紀の悪魔学(特にフランス系魔術書)に登場する、“嫉妬”を司る女悪魔。人の心に疑念・嫉妬・不和を生む存在として明確な記述が残る。

 

アラビア・イスラム伝承(ジン系)

  1. Qarīnah(カリーナ / Qarina) – 中東広域で信じられる“寄り添う女性悪霊”。夜に人の夢へ入り込み、眠り・夫婦関係・妊娠を妨げるとされる。しばしばサキュバス的役割を持つ恐怖の女霊。
  2. Si’lat(シーラト / Si’la / Si’lat) – 姿形を変える狡猾な女性ジン。美しい女の姿で旅人を誘惑するが、正体は怪物的で、殺害・喰肉・迷わせる行為で知られている。アラビア怪異譚で頻出。
  3. Ghulah(グラ / Ghūlah) – 女性形のグール。砂漠に現れ、男や旅人を誘惑して喰らうとされる。グール族の女王格として語られる場合もあり、イスラム世界を代表する“人喰いの悪女”。
  4. Umm al Duways(ウム・アル・ドゥワイス) – アラブ首長国連邦や湾岸地域で伝承される、有名な女性ジン。美しい姿で若者を誘惑し、近づいた者を爪で切り裂く殺戮の悪女。香りや美貌で誘う破滅の象徴。
  5. Umm al Subyan(ウム・アル・スブヤン / Umm al-Sibyān) – 子どもに病や奇怪な行動をもたらす女性悪霊。出産前後の母子を襲うと信じられ、古くから避ける護符が用いられた。“中東のラミア”とも呼ばれる存在。
  6. Al-Na’asha(アル・ナーアシャ / Al-Na’asha) – 婚礼や祝いの場に現れ、幸運を壊すとされる女性悪霊。花嫁の幸福を妬む存在として語られ、病気・事故・不運をもたらす“祝い事の破滅を象徴する女霊”。
  7. Hatay’ah(ハタイア / Hatay’ah) – 中東の民間伝承に登場する、美しいが人を喰う女性ジン。旅人を迷わせ、正体を現すと恐ろしく怪物的な姿になる。姿を変える“喰らう魔女型ジン”。

 

ケルト・北欧とヨーロッパの悪霊・怪女

  1. Cailleach(カイリーク / Cailleach Bheur) – 冬・嵐・荒廃をもたらす恐ろしい老女の魔神。ケルト圏では“災厄の老婆”として恐れられ、悪霊・魔女的側面が強く、破壊・疫病・冬の死を象徴する怪女。
  2. Baba Yaga(バーバ・ヤーガ) – スラヴ伝承の森の魔女。鶏足の小屋に住み、子どもをさらい、人を食う残酷な側面を持つ。中世以降は“森の悪魔的存在”として恐れられる。
  3. Rusalka(ルサルカ) – スラヴ民間伝承の“水に棲む女死霊”。若い女性の怨霊が川辺で男を誘惑し、水中へ引きずり込んで殺す。未婚の死者・溺死した娘の亡霊とされる。
  4. Kikimora(キキーモラ) – スラヴの家に棲む女性悪霊。夜な夜な音を立てて騒ぎ、不眠や病をもたらす。不吉・混乱・争いの象徴となる“家庭の怪女”。
  5. Huldra(フルドラ) – 北欧の森に住む美しい女性の精霊だが、男性を誘惑して破滅させる“森の魔女的存在”。後ろには牛の尻尾があり、正体は人ならざる者。迷い込んだ者を永遠に森へ縛る。

 

アジア・アフリカ・新大陸の魔女・女悪霊

  1. Pontianak(ポンティアナク) – マレーシア・インドネシアで語られる“出産時に死んだ女性の怨霊”。夜に現れ、男性の内臓や血を吸う吸血悪霊として恐れられる。赤ん坊の泣き声とともに出現する。
  2. Penanggalan(ペナンガラン) – マレー半島の“首がちぎれて飛行する女悪魔”。内臓をぶら下げたまま夜間に飛び回り、出産中の母子や人間の血肉を狙う。東南アジア屈指の凶悪な魔女像。
  3. Krasue(クラスエ) – タイ・カンボジアで伝承される、首から上だけが内臓を引きずって飛ぶ女悪霊。血と胎児を求める吸血存在で、ペナンガランの同系統。夜空に浮かぶ“生首の魔女”。
  4. Manananggal(マナナンガル) – フィリピンの最恐の魔女。上半身が分離して夜空を飛び、胎児を吸い取る。吸血・変身・死霊術を使う“東南アジア屈指の悪魔女”。
  5. Churel(チュレル / Churail) – インド・パキスタンで広く語られる、若くして不幸な死を迎えた女性の復讐霊。美しい姿で男を誘惑し、生命力を吸い取ったり殺したりする“吸精の獄女”。
  6. La Diablesse(ラ・ディアブレス) – カリブ海のクレオール伝承に登場する悪魔女。美しい外見で男性を誘惑し、蹄の足や隠れた正体を見抜けない者を破滅へ導く。夜道の死の誘惑者。

 

怖さの裏には“人の感情”がある

女性悪魔は単なる恐怖の対象ではなく、時に“悲しみ”“孤独”“怒り”といった人間の感情を象徴します。
その背景を知ることで、伝承をより豊かに読み解けるようになります。

気になった名前があれば、ぜひ深掘りしてみてください。

FAQ よくある質問

世界の女性悪魔にはどんな種類がありますか?

世界には、リリスのような誘惑系、ラミアやポンティアナクのような吸血系、ルサルカやママ・ワティのような水の女霊、バーバ・ヤーガのような魔女型など、多様な女性悪魔が存在します。地域ごとに特徴が大きく異なるのが特徴です。

女性悪魔の起源や由来はどこからきたものですか?

女性悪魔の多くは、古代メソポタミア・ギリシャ・スラヴ・アラビアなどの民間伝承や神話が起源です。妊娠・出産・死・誘惑など、人々の不安や生活に関連する恐れが女悪霊として残ったと考えられています。

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