魂や霊、異界にまつわる言葉には、目には見えない存在や内面の世界を静かに呼び起こす力があります。
そうした言葉は、物語や創作の中で独特の余韻や深みを生み、世界観に奥行きを与えてくれます。
ここでは、日本語だけでなく、ラテン語・ギリシャ語・サンスクリット語などの海外語も交えながら、魂・霊・異界に関連する言葉を紹介します。
響きや意味を味わいながら触れることで、静かな緊張感や神秘性をまとった表現が、キャラクター名や舞台設定、儀式の名称といった発想へと自然につながっていきます。
霊・魂・異界を表すオカルト系の言葉 一覧
ここで紹介している名前は、創作・文章表現のヒントとして気軽に楽しんでいただくことを目的としています。意味や由来には複数説があるため、興味があればご自身でも調べてみてください。背景を知るほど名前選びはもっと楽しくなります。
※正しい発音・意味等は辞書などでご確認ください。
魂・生命の本質を表す言葉
肉体とは別に宿る「生の核」や、意識・息吹・生命力といった根源的な概念を表す言葉を集めました。
- 魂(たましい)
人の内側に宿る本質的な存在。生と死の境界を超える概念として語られる。 - 霊魂(れいこん)
霊としての魂。肉体と区別される「魂の側面」を示す語。 - 精魂(せいこん)
心身の根本にある力や気力。魂を込める、というニュアンスでも使われる。 - 生命(せいめい)
生きている状態そのもの。魂より広く、生物としての「生」を指す基礎語。 - 息吹(いぶき)
呼吸や気配から転じた「生命の気」。神話や詩的表現でも用いられる。 - 霊性(れいせい)
霊的な性質・精神性。信仰や内面の深みを示すときに使われる。 - Anima(アニマ)
ラテン語で「魂・生命・息」。生命の原理そのものを指す語。 - Animus(アニムス)
ラテン語で「精神・心・勇気」。意志や気概の側面を強く感じさせる。 - Spiritus(スピリトゥス)
ラテン語で「息・霊・精神」。呼吸=生命の気から霊的概念へ広がった語。 - Essentia(エッセンティア)
ラテン語で「本質」。存在の芯、という意味で使われる。 - Psyche(プシュケ)
古代ギリシャ語で「魂・心」。神話的にも哲学的にも重要な語。 - Pneuma(プネウマ)
古代ギリシャ語で「息・霊」。生命を動かす気息のようなイメージを持つ。 - Nous(ヌース)
古代ギリシャ哲学で「知性・精神」。宇宙的な理性を含む意味でも語られる。 - Atman(アートマン)
サンスクリット語で「自己・魂」。内なる本質として語られる中心概念。 - Jiva(ジーヴァ)
サンスクリット語で「生きもの/個の生命」。生きている存在の側面を表す。 - Prana(プラーナ)
サンスクリット語で「呼吸・生命気」。生命を巡らせる力として語られる。 - Nephesh(ネフェシュ)
ヘブライ語で「命・息・生きた存在」。魂というより「生の実体」を指す場面が多い。 - Ruach(ルーアハ)
ヘブライ語で「風・息・霊」。息や風のイメージから霊性へつながる語。 - Ka(カー)
古代エジプトで「生命力/生の力」。人に宿る活力のような概念。 - Ba(バー)
古代エジプトで「人格・魂の側面」。個人性を帯びた魂として語られる。 - Qi / Chi(気)
東アジア思想で「生命を動かすはたらき」。呼吸や活力を含む概念。 - Genius(ゲニウス)
古代ローマで「個人に宿る守護的な霊格」。その人らしさや生の力の象徴として語られる。 - Seele(ゼーレ)
ドイツ語で「魂」。哲学・宗教の文脈でもよく使われる。 - Âme(アーム)
フランス語で「魂」。文学的な表現にも多用される。 - Anima(アニマ)
イタリア語で「魂」。精神性や内面を示す語感がある(ラテン語由来)。 - Sjæl(シェール)
デンマーク語で「魂」。北欧語圏の幻想表現にもなじむ。 - Själ(シェール)
スウェーデン語で「魂」。詩的・文学的な響き。

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