霊・幽体・目に見えない存在の言葉
姿は見えなくても、気配や存在感として感じられるものを表す言葉を集めました。霊体・幽体・精霊など、現世と異界のあいだにある存在を示す語が多く、怪談やオカルトだけでなく、静かな幻想表現にも向いています。
- 霊(れい)
肉体を離れた存在そのものを指す基本語。幅広い文脈で使われる。 - 幽体(ゆうたい)
肉体とは別に存在するとされる霊的な身体。幽体離脱の概念でも知られる。 - 霊体(れいたい)
霊としての形ある存在。精神よりも「姿」を伴う印象を持つ。 - 精霊(せいれい)
自然や物に宿るとされる霊的存在。文化や地域ごとに解釈が異なる。 - 生霊(いきりょう)
生きた人間の強い念が離れて現れたものとされる存在。 - 死霊(しりょう)
死後に残った霊的存在。亡霊よりも中立的に使われることが多い。 - 幽霊(ゆうれい)
人の死後に現れる霊。日本語ではもっとも一般的な表現。 - Spirit
英語で霊・精神・精気を指す語。宗教・日常の両方で使われる。 - Ghost
死者の霊として現れる存在。視覚的なイメージが強い。 - Wraith
霧や影のような死霊。文学・幻想作品で多用される。 - Specter
不気味に現れる霊的存在。恐怖や不安の象徴として使われる。 - Phantom
実体のない幻影のような霊。現れては消える存在を示す。 - Apparition
突然姿を現す霊的存在。神秘的・宗教的な文脈でも用いられる。 - Shade
影のような霊。古代では死者の魂を指す語として使われた。 - Eidolon(エイドロン)
古代ギリシャ語で幽像・霊影。魂の写し身のような存在。 - Entity(エンティティ)
実体・存在そのもの。正体不明の霊的存在を指す場合にも使われる。 - Astral Being
星的次元に属する存在。幽体や高次存在を示す表現。 - Ethereal Being
物質性を持たない霊的存在。淡く儚い印象を伴う。 - Geist(ガイスト)
ドイツ語で「霊・精神」。宗教・哲学・文学で幅広く用いられる。 - Fantôme(ファントーム)
フランス語で「幽霊・亡霊」。幽玄さのある語感。 - Spøkelse(スポーケルセ)
ノルウェー語で「幽霊」。北欧民話的な響き。 - Fantom(ファントム)
デンマーク語・スウェーデン語で「幻影・亡霊(phantom)」。
死後・亡霊・死者の魂を示す言葉
死を迎えたあともなお、この世に残ると信じられてきた魂や影を表す言葉を集めました。恐怖や怨念だけでなく、哀しみや未練、郷愁といった感情と結びつく語も多く、人の死生観が色濃く反映されています。
- 亡霊(ぼうれい)
強い未練や怨念を残して現れる死者の霊。 - 幽魂(ゆうこん)
成仏できずにさまよう魂。文語的で静かな響きを持つ。 - 死者の霊(ししゃのれい)
死後に残った魂を指す一般的な表現。 - 怨霊(おんりょう)
強い恨みや怒りを抱いたまま現れる霊。日本の伝承で多く語られる。 - 英霊(えいれい)
国家や共同体のために命を落とした死者の魂を敬って呼ぶ語。 - 亡者(もうじゃ)
死後の存在となった者。仏教的な文脈で用いられることが多い。 - 餓鬼(がき)
仏教における死後の存在の一種。飢えと渇きに苦しむ霊。 - Wight
古英語由来の死霊。中世的で重い響きを持つ。 - Revenant
再び現れる死者。復讐や目的を持つ霊を指すことが多い。 - Poltergeist
騒音や物理現象を起こすとされる霊的存在。 - Soul
人の魂そのもの。死後も存続する存在として語られる。 - Manes
古代ローマで祖先の霊を指す語。敬意を込めた死者の魂。 - Larva
古代ローマで不吉な死霊を指した言葉。 - Umbra(ウンブラ)
ラテン語で影・死者の影。冥界的なイメージを伴う。 - Phantasma
幻影・亡霊を意味する語。視覚的な印象が強い。 - Ancestral Spirit
祖霊。先祖の魂として崇敬される存在。 - Väsen(ヴェーセン)
スウェーデン語で「存在/(伝承上の)怪異・超自然的存在」。幽霊に限らず、精霊や異界の存在全般を含む。 - Revenant(ルヴナン)
フランス語で「帰ってくる者」。死後に再び現れる存在や亡霊を指す。 - Fantasma(ファンタズマ)
イタリア語・スペイン語で「幽霊・幻影」。視覚的な霊的存在を表す。

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