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魔女にまつわる言葉200選|名称・呪術・儀式・妖精まで世界の魔女語彙を一覧で紹介

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魔女にまつわる言葉200選|名称・呪術・儀式・妖精まで世界の魔女語彙を一覧で紹介 世界の言葉

9. 禁忌・呪い・影の概念|恐れと畏敬を集めた言葉

呪い、禁忌、忌避すべき力を示す言葉集です。 恐怖だけでなく、「触れてはならない知識」や「境界を越える力」として語られてきた概念が中心です。

  1. taboo / tabu(タブー)
    禁忌。触れること・行うこと自体が禁じられた対象や行為。
  2. prohibition(プロヒビション)
    禁止。宗教規範や共同体の掟として定められた禁止事項。
  3. curse(カース)
    呪い。害や不幸を招くと信じられた言葉・行為。
  4. hex(ヘックス)
    呪い(主にドイツ系英語圏)。短い言葉で害を及ぼすという観念。
  5. malison(マリゾン)
    フランス語由来の「呪詛」。祝福(benison)の対義語として使われた。
  6. ban / bann(バン)
    追放・破門。共同体からの排除を意味する法的・宗教的語。
  7. excommunication(エクスコミュニケーション)
    破門。宗教共同体からの正式な排除。
  8. anathema(アナセマ)
    呪詛・忌避の対象。宗教的に断罪されたもの。
  9. heresy(ヘレシー)
    異端。正統とされる教義から逸脱した思想や信仰。
  10. blasphemy(ブラスフェミー)
    冒涜。神や聖なるものへの不敬な言動。
  11. impurity(インピュリティ)
    不浄。宗教的に穢れていると見なされる状態。
  12. pollution(ポリューション)
    汚染・穢れ。聖と俗の境界を侵す状態を示す概念。
  13. evil eye(イーヴル・アイ)
    邪視。視線だけで害を及ぼすと信じられた力。
  14. jinx(ジンクス)
    不運を招く呪い・忌み言葉。語源は古代の呪符名に遡る。
  15. maleficence(マレフィセンス)
    害悪行為。魔女裁判文脈で“害をなす力”として使われた語。
  16. maleficium(マレフィキウム)
    害を与える魔術。中世ラテン文献で魔女術を指す重要語。
  17. witch-mark(ウィッチ・マーク)
    魔女の印。魔女裁判で身体に探された“証拠”とされた痕跡。
  18. damnation(ダムネーション)
    永遠の罰・破滅。宗教的断罪の最終形として語られる。
  19. shadow self(シャドウ・セルフ)
    人間の内なる抑圧された側面(心理学用語だが、影の概念として象徴的に用いられる)。
  20. abyss(アビス)
    深淵。破滅や底知れぬ闇を象徴する語。

 

10. 信仰・異端・魔女裁判|歴史と結びついた言葉

魔女狩り、異端審問、宗教的迫害に関連する言葉をまとめました。 魔女がどのように恐れられ、排除されてきたかを知るための歴史的語彙です。

  1. witchcraft(ウィッチクラフト)
    魔女術。魔女が行うとされた呪術行為の総称として、法令や裁判記録で用いられた語。
  2. sorcery(ソーサリー)
    妖術・魔術。宗教的文脈では「不正な魔法行為」として区別されることが多い。
  3. heresy(ヘレシー)
    異端。正統教義から外れた思想や信仰を指し、魔女信仰と結びつけられた。
  4. inquisition(インクイジション)
    異端審問。カトリック教会が異端を取り締まるために設けた制度。
  5. heresy trial(ヘレシー・トライアル)
    異端裁判。魔女裁判がこの枠組みで行われることもあった。
  6. witch trial(ウィッチ・トライアル)
    魔女裁判。魔女とされた人物を裁いた司法・宗教的手続き。
  7. witch hunt(ウィッチ・ハント)
    魔女狩り。集団的な告発・迫害を指す歴史用語。
  8. Malleus Maleficarum(マレウス・マレフィカルム)
    『魔女に与える鉄槌』。15世紀に編まれた魔女裁判の理論書。
  9. demonology(デモノロジー)
    悪魔学。魔女・悪魔・契約の体系を理論化した神学分野。
  10. pact with the devil(パクト・ウィズ・ザ・デヴィル)
    悪魔との契約。魔女告発で頻繁に用いられた概念。
  11. sabbath(サバト)
    魔女の集会とされた行事名。裁判記録や悪魔学書に登場。
  12. black mass(ブラック・マス)
    黒ミサ。キリスト教儀礼を冒涜する儀式として告発に用いられた語。
  13. confession(コンフェッション)
    自白。拷問下で引き出されることも多く、裁判の中心的要素。
  14. testimony(テスティモニー)
    証言。近隣住民の告発が魔女裁判の発端となることが多かった。
  15. ordeal(オーディール)
    神判。水責めなど、神意によって有罪無罪を決めるとされた試練。
  16. burning at the stake(バーニング・アット・ザ・ステイク)
    火刑。魔女裁判で用いられた代表的な処刑方法。
  17. canon law(カノン・ロー)
    教会法。異端や魔女に関する判断の法的基盤。
  18. secular court(セキュラー・コート)
    世俗裁判所。地域によっては教会裁判と併存した。
  19. superstition(スーパースティション)
    迷信。魔女信仰や民間呪術が批判的に呼ばれた際の語。
  20. persecution(パーセキューション)
    迫害。魔女裁判全体を歴史的に総括する際に用いられる語。

 

 

 言葉から見えてくる、魔女という存在の輪郭

言葉を辿っていくと、魔女という存在の輪郭が、ゆっくりと浮かび上がってきます。
そこには、癒しと破壊、知恵と禁忌、信仰と迫害といった相反する価値が、同じ文化の中で共に在ったことが映し出されています。

名称や呪術の語に触れるたび、魔女が生きていた世界の空気や、人々の恐れと願いが伝わってくるはずです。
これらの言葉が、魔女という存在をより立体的に感じ取るための、静かな手がかりになれば幸いです。

FAQ よくある質問

魔女を表す言葉にはどんなものがありますか?

代表的なものに英語の「Witch」、ドイツ語の「Hexe」、フランス語の「Sorcière」があります。北欧では古ノルド語の「Völva(予言を行う女性)」、スラヴ圏では「Baba Yaga」のように固有名詞として語られる場合もあります。呼び名の違いは、魔女が予言者、呪術師、異端者のどれとして見られていたかを示しています。

魔女の呪術や魔法を表す具体的な言葉には何がありますか?

呪術を示す言葉には「Hexerei(ドイツ語:魔女術)」「Seiðr(古ノルド語:予言と魔術)」「Maleficium(ラテン語:害を及ぼす魔術)」などがあります。これらは物語用の造語ではなく、実際に呪いや秘術を指す概念として使われてきた言葉です。

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