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世界の女性悪魔・女悪霊一覧 47選|神話・伝承・魔術書から厳選した最恐の美女たち

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世界の女性悪魔・女悪霊一覧 47選|神話・伝承・魔術書から厳選した最恐の美女たち 世界の文化

神話や伝承の中には、「美しさ」と「恐ろしさ」を同時にまとう女性悪魔が数多く登場します。
ここでは世界の神話・民間伝承・魔術書から女性悪魔を厳選してまとめました。

リリスやラミアのような古代の女悪霊から、ポンティアナク・マナナンガルといったアジアの吸血女魔、そして中世悪魔学に残るメリディアナのような誘惑悪魔まで──。
地域を超えて受け継がれた“魔性の女たち”は、恐怖の象徴であると同時に、人間が抱く欲望・死・嫉妬・呪いの影を映し出す存在です。

創作などに活かしたい方にもおすすめです。

 

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世界の女性悪魔・女悪霊一覧

 

メソポタミア・古代オリエント系の女性悪魔

  1. Lilith(リリス) – 古代メソポタミアに起源を持つ夜の女悪霊。風・病・産婦を害する存在として恐れられ、後のユダヤ伝承では「新生児を奪う・男性を淫夢で弱らせる」悪魔として確立。最も有名な女性悪魔の一柱。
  2. Lamashtu(ラマシトゥ / ラマストゥ) – 産婦と乳児を襲う恐るべき鬼母(シェディム級の悪霊)。病気・流産・乳児の死をもたらす存在として古代バビロニアの護符に頻出。野獣の顔と爪、蛇を操る恐怖の女悪魔。
  3. Agrat bat Mahlat(アグラット=バト=マフラト) – ユダヤ神秘主義(カバラ)に登場する夜の魔女で“四大リリス”の一柱。夜間に徘徊し、淫夢・悪夢・情欲を与える悪魔的存在として伝わる。
  4. Naamah(ナアマー) – カバラ文献「ゾーハル」等で悪魔サマエルと交わり“堕天使の母”となったと語られる誘惑の悪魔。美貌と歌声で人を惑わすとされる。
  5. Ardat-Lili(アルダト・リリ) – アッカド語で“若い幽霊の女”を意味するリリトゥ系悪霊。男性を誘惑して精力を奪う、あるいは病をもたらす存在として記述される。
  6. Kisikil-lila(キシキル・リラ / Ki-sikil-lil-la-ke) – 古代シュメール文献に登場する夜の女悪霊で、多くの研究者が「リリスの最古形」と推定。家屋に取り憑き、乳児や家庭に害を及ぼすとされた。

 

ユダヤ教・魔術書系(悪魔学)

  1. Eisheth Zenunim(エイシェト・ゼヌニム) – カバラ文献に登場する“四大リリス”のひとりで、「淫乱の女(娼婦の女王)」と呼ばれる女性悪魔。欲望・不貞・性愛を司り、リリスと同格の強力な夜の魔女とされる。
  2. Mahlat(マフラト / Machalat) – 「アグラット=バト=マフラト」として知られる夜の魔女。四大リリスの一柱として扱われ、夜に空を舞い、淫夢や病をもたらす女性悪魔。誘惑と不吉の象徴。
  3. Naamah(ナアマ) – カバラ「ゾーハル」に登場する魔性の美女で、サマエル/アザゼルと交わって悪魔を産んだとされる夜の魔女。歌声で人を惑わし、夜の情欲を象徴する女性悪魔。
  4. Obyzouth(オビズース / Obyzuth) – 『ソロモンの誓文(Testament of Solomon)』に登場する女悪霊。出産中の女性、胎児、新生児を害する存在として記され、風を操り母子の命を奪うとされる。
  5. Gyllou(ギッロウ / Gello) – ギリシア・レヴァント圏で信じられた乳児を奪う女悪霊。「Gello/Gylou」として知られ、後世のキリスト教魔術文献でも新生児の敵として登場。ユダヤの護符にも取り込まれた。

 

ギリシャ・ローマ神話の“悪魔化された女性”

  1. Empusa(エンプーサ) – ヘカテに仕える魅惑の魔物。片足が青銅、片足がロバともいわれ、若い男を誘惑して血肉を喰らう存在。ナイトデーモンとして古代ギリシャで最も有名な女性怪物の一柱。
  2. Lamia(ラミア) – 元はリビアの女王だが、嫉妬したヘラに子を奪われ、狂気の末に“子どもを喰う悪霊”へと変貌したとされる。夜に徘徊し乳児を狙う女悪魔として長く恐れられた。
  3. Mormo(モルモ) – ギリシャの夜の女悪霊で、子どもを脅す“モンスター母”として知られる。ラミアと同系の悪霊とされ、恐怖・夜泣き・病を象徴する女性悪魔的存在。
  4. Strix(ストリクス / Striga) – ローマの民間伝承に登場する“血を吸う夜の魔女”または不吉な鳥の女悪霊。幼児を襲い血を吸うバンシー的存在で、後のヨーロッパの“ストリガ(魔女)”の語源にもなる。
  5. Gello(ゲロウ / Gello) – ギリシャの乳児殺しの女悪霊。新生児・妊婦に害を与える存在として恐れられ、後にレヴァント・ユダヤ護符にも取り込まれた“国境を越えて流浪する悪霊”。

 

キリスト教圏の女性悪魔・魔女伝承

  1. Succubus(サキュバス) – キリスト教悪魔学において確立された“男性の夢に現れる女悪魔”。情欲を煽り、精気を吸い、不眠や衰弱を招くとされた。リリス系悪魔の西欧版ともされる。
  2. Abyzou(アビズー / Abyzou) – 東ローマ~中東・東欧に広がる女性悪霊で、流産・死産・乳児死亡を司る。キリスト教護符にも登場し、名を刻んで母子を守る風習が残る「病をもたらす女悪魔」。
  3. Onoskelis(オノスケリス) – 『ソロモンの遺訓』に登場する山羊脚の美女の悪魔。美貌で男を誘惑し、内臓を喰らうと告白する危険な存在として語られる。
  4. Obizuth(オビズス / Obyzouth) – 『ソロモンの遺訓』に登場する出産を害する悪霊で、胎児を奪い、妊婦に病をもたらすとされる。Abyzou/Gyllou と同系譜の“乳児殺しの悪霊”。
  5. Harpies(ハーピー / Harpyiai) – ギリシャ起源だが、中世キリスト教世界で“暴風と災いを運ぶ悪魔的な女型魔物”として再解釈。神罰・暴風・死の前兆を象徴する女性型怪物。
  6. Banshee(バンシー) – アイルランド民間伝承の“死を告げる女霊(死の妖精)”。キリスト教化した中世以降「悪魔の使い」とされることもあり、夜に泣き叫び一族の死を知らせる存在。
  7. Dames Blanches(ダーム・ブランシュ) – フランス民間伝承の“白い女”の精霊。道を外れた旅人を試す存在で、中世キリスト教社会では「誘惑する悪魔的な女性」として扱われた地域もある。
  8. La Llorona(ラ・ヨローナ) – メキシコの“泣く女”の亡霊。カトリック文化圏で、罪を償えずさまよう“地縛霊/悪霊化した女性”として語られる。子を探しながら泣き歩く、悲哀のホワイトゴースト。
  9. Lamiae(ラミア族:複数形) – ギリシャのラミア伝承がローマ・キリスト教圏に移入され「男を誘惑し血を吸う悪霊的女性群」として語られたもの。複数の女性吸血悪魔の総称として扱われる。
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