英語で「怒り」をどう表現するか迷ったことはありませんか?
日本語では「怒る」と一言で済む場面も、英語では angry, mad, furious, pissed off など感情の強さや場面に応じて表現が変わります。フォーマルから日常会話、さらには文学的な表現まで、実際に使える「怒りの英語表現」を整理しました。英語学習や英会話の実践、ビジネス英語研修でも役立つ内容になっています。感情を正確に伝えることは、英語でのコミュニケーション力を大きく高める一歩です。
『怒り』を表す英語表現 一覧
※読み方・発音表記は日本語の読み方としての近似で、実際の発音とは異なる場合がありますので参考程度としてください。
1. 怒りを表す基本的な英単語
怒りを直接的に表す代表的な英単語には anger, rage, fury, wrath などがあります。それぞれ日常会話から文学まで幅広く使われ、感情の強さや文脈によって使い分けられます。最初に押さえておきたい基礎表現です。
- anger(アングァー)
もっとも一般的な「怒り」を表す語。日常会話からフォーマルな文章まで幅広く使える。 - rage(レイジ)
激しい怒りや爆発的な感情を表す語。映画やニュースでもよく使われる。 - fury(フューリー)
猛烈な怒りを意味し、rage よりもさらに強いニュアンスを持つことが多い。 - wrath(ラス / ラース)
宗教的・文学的な文脈で使われる「憤怒」。日常会話ではあまり用いられない。 - resentment(リゼントメント)
恨みや不満が積もって生まれる怒り。過去の出来事に対する「わだかまり」を含む。 - indignation(インディグネイション)
不正や不当な扱いを受けたときの「義憤」を表す。道徳的な怒りに近い。 - ire(アイアー)
やや古風で文語的な「怒り」。新聞や詩で見かけることがある。 - outrage(アウトレイジ)
不正や暴力に対して生じる「激しい憤り」。社会的な出来事を批判するときによく使われる。 - exasperation(イグザスパレイション)
長引く苛立ちや我慢の限界に達した「激しいいらだち」。 - irritation(イリテイション)
小さな不快感や苛立ちを意味する。怒りの弱い段階で使われやすい。
2. 「怒っている」気持ちを示す形容詞
自分や他人の感情を「怒っている」と伝えるときには、angry, mad, furious, upset, irate などの形容詞がよく使われます。ニュアンスの違いを理解することで、より的確で自然な感情表現が可能になります。
- angry(アングリー)
もっとも一般的な「怒っている」。感情表現の基本語として広く使われる。 - mad(マッド)
米国英語では「怒っている」の意味でよく使われる。英英語では「狂った」の意味が強い。 - furious(フューリアス)
「激怒している」を意味する強い形容詞。怒りの感情を強調したいときに用いる。 - irate(アイレイト)
フォーマルな場面で使われる「非常に怒っている」。ニュースや記事などで見かけることが多い。 - upset(アップセット)
「動揺して腹を立てている」。怒りだけでなく悲しみや不安を含む場合もある。 - cross(クロス)
イギリス英語で「むっとしている」「不機嫌」。比較的軽い怒りを示す。 - annoyed(アノイド)
「イライラしている」「うんざりしている」。軽度の怒りを伝えるときに便利。 - irritated(イリテイティッド)
「苛立っている」。annoyed より強いニュアンスで、不快感が強調される。 - indignant(インディグナント)
「不当な扱いに憤っている」。道徳的・社会的に不正だと感じたときの怒り。 - enraged(エンレイジド)
「激怒している」「逆上している」。furious よりもさらに強い表現として用いられる。
Comment