縁起のいいもの一覧155選|飾り・食・厄除け・金運・正月にも使われる縁起物

縁起のいいもの一覧155選|飾り・食・厄除け・金運・正月にも使われる縁起物 暮らしを楽しむ

「縁起物」と聞くと、正月の飾りやおせちを思い浮かべる人が多いかもしれません。けれど実際は、縁起の考え方は通年の暮らしや贈り物、参拝の授与品、祝いの席、文様の意匠など、いろいろな場面に息づいています。

このページでは、正月にもよく登場するものを含め、縁起物と吉祥モチーフをまとめました。飾り・食・厄除け・金運・良縁・健康・動物・植物・文様・吉兆の象徴まで、意味がひと目で伝わる一覧です。節目を整えたいときにも、贈り物の意図をはっきりさせたいときにも、選びやすい形で並べています。

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縁起のいいもの一覧

新年のはじまりに行うこと(参拝・儀礼・祝いの所作)

正月の空気を切り替えるのは、飾りだけではありません。参拝や清め、祝いの作法といった「動き」もまた、新しい年の区切りを形にしてきました。

  1. 初詣 — はつもうで
    新年最初の参拝。一年の無事と願いを託す年中行事です。
  2. 手水 — ちょうず
    参拝前に手と口を清める所作。身を整えて神前に向かいます。
  3. 神前拝礼 — しんぜんはいれい
    二礼二拍手一礼など、作法によって敬意と願いを伝えます。
  4. 祝酒 — いわいざけ
    祝いの席や神前で供され、清めと祝意を表します。
  5. 祝い膳 — いわいぜん
    正月や節目に用意される特別な食卓。場を整える意味を持ちます。
  6. 祝箸 — いわいばし
    両端が細い箸。神と人が共に使うという考えが語られます。
  7. 扇 — おうぎ
    末広がりの形に、将来が開けていく願いを託した縁起物です。
  8. 袱紗 — ふくさ
    祝儀袋を包んで持参する布。折り方にも慶弔の作法があります。
  9. 風呂敷包み — ふろしきづつみ
    贈り物を布で包む所作。品物を丁寧に扱う心遣いが表れます。
  10. 折敷 — おしき
    器を載せる膳の一種。席の格や趣を整える道具です。
  11. 鏡開き(鏡餅の開き)— かがみびらき
    鏡餅を「切る」を避け「開く」と言い、福を分かち合っていただく行事です。

迎春のしつらえ(門口・室内を整える正月飾り)

年神を迎える目印として、家の内外に設える飾りです。清浄さや区切りを示し、新年の気配を暮らしに立ち上げます。

  1. 門松 — かどまつ
    門口に立て、年神を迎える目印とされる正月飾りです。
  2. しめ飾り(注連飾り)— しめかざり
    玄関などに掛け、内側を清浄な場として整える飾り。災い除けの願いも重ねられます。
  3. 鏡餅 — かがみもち
    年神の依り代とされ、家の良い場所に供える飾り餅です。
  4. 床の間飾り — とこのまかざり
    掛軸や花を整え、ハレの趣を室内に添えるしつらえです。
  5. 神宮大麻 — じんぐうたいま
    伊勢の神宮のお神札。年替わりに受け、神棚に祀って平安を願う家もあります。
  6. 干支飾り — えとかざり
    その年の干支を飾りに取り入れ、節目の象徴として楽しむ習慣です。
  7. 輪飾り — わかざり
    簡素な形のしめ飾り。迎春のしつらえとして親しまれています。
  8. 玉飾り — たまかざり
    丸い意匠を添えた正月飾り。円満やまとまりのイメージが語られます。
  9. 繭玉(餅花)— まゆだま(もちばな)
    枝に餅や団子を付けた飾り。豊作や家の安寧を願う意味が語られます。

 

正月の食卓(おせち・祝い肴・縁起食)

祝いの料理や食材には、健康・繁栄・長寿への願いが重ねられてきました。意味を添えるだけで、同じ一品でも受け取り方が変わってきます。

  1. 雑煮 — ぞうに
    餅と具材をいただき、新年の力を取り込むという考えが語られます。
  2. お屠蘇 — おとそ
    生薬を用いた祝い酒。邪気を払い長寿を願って正月にいただきます。
  3. かまぼこ — かまぼこ
    紅白の色合いが祝いを表し、正月の膳を華やかにします。
  4. 鯛(焼き鯛)— たい
    「めでたい」に通じ、祝い魚として正月の膳にもよく用いられます。
  5. 黒豆 — くろまめ
    「まめ=丈夫・健康」「まめに働く」に通じ、元気に過ごす願いを込めます。
  6. 数の子 — かずのこ
    卵の多さに子孫繁栄の願いを重ね、祝い肴として用いられてきました。
  7. 海老 — えび
    腰が曲がるまで長生きする姿にたとえ、長寿の縁起に結びつきます。
  8. 栗きんとん — くりきんとん
    黄金色を財に見立て、豊かさを願う料理として親しまれます。
  9. 田作り — たづくり
    小魚を田の肥料にした話にちなみ、五穀豊穣を願う祝い肴です。
  10. 紅白なます — こうはくなます
    紅白の取り合わせに祝意を託し、口を整える酢の物としても定番です。
  11. 伊達巻 — だてまき
    巻物を連想させる形から、学びや知恵に恵まれる願いが語られます。
  12. 昆布巻き — こんぶまき
    「喜ぶ」に掛けて祝いの席で用いられてきた食材です。
  13. 結び昆布 — むすびこんぶ
    結び目に「良縁が結ばれる」願いを重ね、煮しめなどに使われます。
  14. 蓮根 — れんこん
    穴から先が見えることに、見通しの良い一年を願う意味を重ねます。
  15. 錦卵 — にしきたまご
    黄身と白身の二色を金銀に見立て、めでたさの象徴として扱われます。
  16. ちょろぎ — ちょろぎ
    おせちに添えられる食材のひとつ。長寿やめでたさに結びつけて語られます。
  17. あわび — あわび
    正月の膳に入ることがある食材。晴れの席を豪華に整える一品です。

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