書道・書き初めに使える『縁起語・美しい言葉』一覧 143種類

書道・書き初めに使える『縁起語・美しい言葉』一覧 暮らしを楽しむ

3. 志・決意・抱負をあらわす言葉

新年は新たな目標を立てる絶好の時期です。
「志」「挑戦」「飛躍」「精進」など、自分の決意や成長を象徴する言葉を選ぶことで、書き初めが「一年の誓い」を可視化する場となります。
目標達成や夢の実現を願う言葉は、社会人や学生にとっても人気のテーマです。

 

  1. 志(こころざし)
    目的をもって進もうとする心。古来より「志を立てる」は人生の基本とされた。
  2. 挑戦(ちょうせん)
    新しいことに立ち向かう姿勢。困難に挑む決意を表す現代的な言葉。
  3. 飛躍(ひやく)
    大きく成長・前進すること。努力の成果を象徴する表現。
  4. 精進(しょうじん)
    物事に専念して励むこと。仏教由来の言葉で、心を磨く意味を持つ。
  5. 努力(どりょく)
    目標達成のために力を尽くすこと。書き初めで人気の高い語。
  6. 立志(りっし)
    志を立てること。明治時代の教育理念にも多く登場した言葉。
  7. 初志貫徹(しょしかんてつ)
    はじめの志を最後まで貫くこと。粘り強さを示す四字熟語。
  8. 日進月歩(にっしんげっぽ)
    日に月に進歩する意。努力の継続を象徴する表現。
  9. 前進(ぜんしん)
    一歩ずつ進むこと。シンプルながら力強い言葉。
  10. 向上心(こうじょうしん)
    より高みを目指す心。成長意欲を象徴する語。
  11. 克己(こっき)
    自分に打ち勝つこと。儒教や武士道で重視された徳目。
  12. 自律(じりつ)
    自らを律し、責任を持って行動すること。現代社会でも重要なテーマ。
  13. 不撓不屈(ふとうふくつ)
    どんな困難にもくじけないこと。強い意志の象徴。
  14. 成長(せいちょう)
    人として向上していくこと。自己実現を目指す姿勢を表す。

4. 心を整える徳の言葉

「誠」「仁」「礼」「感謝」などの言葉は、日本人の精神性をあらわす大切な徳目です。
これらは書道の世界でもよく選ばれ、文字を書くこと自体が“心を磨く修行”であるという考えに通じます。
書きながら心を落ち着け、内省を促す効果があるため、大人の書き初めとして非常に人気があります。

 

  1. 誠(まこと)
    うそ偽りのない心。真心をもって人や事に向き合う徳の根本。
  2. 礼(れい)
    人を敬い、秩序を重んじること。和を生む礼節の精神。
  3. 感謝(かんしゃ)
    恵みや支えに心からありがたさを感じること。日常を豊かにする心の習慣。
  4. 謙虚(けんきょ)
    自分をおごらず、他者を尊ぶ姿勢。人間関係を円滑にする基本の徳。
  5. 誠実(せいじつ)
    真心を持って物事にあたること。信頼や信用の基盤となる美徳。
  6. 忍耐(にんたい)
    困難を耐え忍ぶ力。静かに努力を重ねる強さを象徴する語。
  7. 慈愛(じあい)
    相手を思いやり、包み込むように愛する心。仏教的な慈悲の思想にも通ず。
  8. 和敬(わけい)
    調和と敬意を大切にする心。茶道の四規(和敬清寂)にも見られる美徳。
  9. 静心(せいしん)
    心を静めて物事に向き合う姿勢。書道の「心筆一如(しんぴついちにょ)」にも通じる。

5. 自然の美を表す言葉

「松」「竹」「梅」「旭」「春光」など、自然や季節を象徴する語は、日本文化の中で「清らかさ」「生命力」「調和」を意味します。
特に新春を象徴する松竹梅は、古来より吉祥の象徴とされ、掛け軸や年賀状にも多く登場します。
自然の風景や季節の息吹を感じさせる言葉は、書の造形としても美しく映えます。

 

  1. 松(まつ)
    常緑樹の象徴。冬でも青々とし、長寿や不変を意味する。
  2. 竹(たけ)
    節を持ちながら天に伸びる姿が誠実と成長の象徴。
  3. 梅(うめ)
    寒さの中で咲く花。忍耐と希望、春の訪れを表す。
  4. 旭(あさひ)
    昇る朝日。新たな始まりや発展を意味する縁起の良い語。
  5. 春風(しゅんぷう)
    春のやわらかな風。穏やかな心や希望を感じさせる。
  6. 花開富貴(かかいふうき)
    花が咲き、富と名誉が訪れることを意味する中国由来の吉語。
  7. 春光(しゅんこう)
    春の日差し。新年の光に満ちた希望を感じさせる言葉。
  8. 春山如笑(しゅんざんわらうがごとし)
    春の山がほほえむように美しいという詩的表現。季節の和やかさを象徴する。

6. 健康・幸福・家族への願い

「無病息災」「家内安全」「福寿円満」などの語句には、人々の切実な祈りが込められています。
古くから寺社に奉納される願文(がんもん)としても使われており、現代でも「家族の無事」「心身の健康」を願う書き初めとして人気です。
年のはじめに心を込めて書くことで、穏やかな一年を迎える気持ちが整います。

 

  1. 無病息災(むびょうそくさい)
    病気をせず健やかに過ごすこと。新年の祈願として最も代表的な言葉。
  2. 家内安全(かないあんぜん)
    家族が無事に暮らすことを祈る語。正月の護符や書初めの定番。
  3. 身体健全(しんたいけんぜん)
    体が健康であること。健康長寿の願いを込めた表現。
  4. 平穏無事(へいおんぶじ)
    何事もなく穏やかに過ごせること。心の安らぎを意味する。
  5. 福寿円満(ふくじゅえんまん)
    幸福と長寿がともに満ち足りること。長生きと繁栄の象徴。
  6. 円満具足(えんまんぐそく)
    欠けることなく、すべてが整っていること。仏教語に由来する吉語。
  7. 長寿延命(ちょうじゅえんめい)
    命が長く続くこと。還暦や米寿などの祝いにも使われる。
  8. 安心立命(あんしんりつめい)
    心を安らかに保ち、天命を受け入れて生きること。精神的な健康を表す。
  9. 福徳円満(ふくとくえんまん)
    幸福と徳がともに満ちていること。福を呼ぶ仏教的表現。

 

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