書道・書き初めに使える『縁起語・美しい言葉』一覧 143種類

書道・書き初めに使える『縁起語・美しい言葉』一覧 暮らしを楽しむ

11. 響きと意味が美しい二文字の言葉一覧

二文字の言葉は、短くても深い意味を宿し、書き初めの題材として人気があります。 一文字よりも表現の幅が広がり、構図や筆の流れにも変化をつけやすいのが特徴です。 ここでは、季節・心・自然・願いをテーマにした、美しく実在する日本語を厳選しました。

 

  1. 光明(こうみょう)
    希望の光。仏教語でもあり、闇を照らす象徴。
  2. 真心(まごころ)
    うそ偽りのない誠実な心。人との信頼を生む言葉。
  3. 清風(せいふう)
    澄んだ風。心を浄めるような爽やかさを表す。
  4. 明鏡(みょうきょう)
    曇りのない鏡。清廉で静かな心を意味する仏教語。
  5. 静寂(せいじゃく)
    音のない静けさ。心の平安を表す書の題材として人気。
  6. 飛翔(ひしょう)
    大きく羽ばたくこと。夢や成長を象徴する力強い言葉。
  7. 天翔(てんしょう)
    天をかける意。雄大さと自由の象徴。
  8. 光彩(こうさい)
    美しい光の輝き。華やかで前向きな印象を与える。
  9. 慈心(じしん)
    他人を思いやる優しい心。仏教的な慈悲の精神。
  10. 夢想(むそう)
    夢見ること。創造や理想への憧れを表す。
  11. 悠然(ゆうぜん)
    ゆったりと落ち着いたさま。余裕ある心の象徴。
  12. 蒼天(そうてん)
    青く広がる空。清々しさと希望の象徴。
  13. 花鳥(かちょう)
    花と鳥。自然の調和と美を象徴する古典的な語。
  14. 風雅(ふうが)
    上品で優雅な趣。日本的美意識を表す言葉。
  15. 流水(りゅうすい)
    流れる水。時の流れと清浄を象徴する言葉。
  16. 彩雲(さいうん)
    虹色に輝く雲。吉兆や幸福の前触れを意味する。
  17. 白露(はくろ)
    秋の朝の露。儚さと清らかさを表す季語でもある。
  18. 朝陽(ちょうよう)
    朝に昇る太陽。新たな始まりの象徴。
  19. 花影(かえい)
    花がつくる影。静かな美しさと無常の象徴。
  20. 星霜(せいそう)
    年月の流れ。人生の積み重ねを感じさせる語。
  21. 静謐(せいひつ)
    静かで穏やかなさま。精神的安らぎを象徴する。
  22. 春霞(はるがすみ)
    春の霞。柔らかな季節の移ろいを表す言葉。
  23. 悠久(ゆうきゅう)
    永遠に続くこと。時の流れを超える壮大さを持つ語。
  24. 黎明(れいめい)
    夜明け・新しい時代の始まりを意味する格調高い言葉。

 

意味と響きが美しい四字熟語一覧

四字熟語は、日本語の中でもとくに造形美と意味の深さが際立つ表現です。 書き初めでは、格調高く、筆の構成にもリズムが出るため人気があります。 ここでは、希望・平和・努力・自然・人生を象徴する、美しく縁起の良い四字熟語を紹介します。

 

  1. 明鏡止水(めいきょうしすい)
    澄みきった鏡と静かな水のように、心が穏やかで乱れないこと。
  2. 山紫水明(さんしすいめい)
    山や水の風景が美しいこと。自然美をたたえる語。
  3. 一期一会(いちごいちえ)
    一生に一度の出会いを大切にするという茶道の心得。
  4. 花鳥風月(かちょうふうげつ)
    自然の美しさを愛でる日本的感性を表す語。
  5. 清風明月(せいふうめいげつ)
    清らかな風と澄んだ月。静寂と高潔を象徴する語。
  6. 天真爛漫(てんしんらんまん)
    無邪気で純粋な心のままに生きること。
  7. 和敬清寂(わけいせいじゃく)
    茶道の精神。和・敬・清・寂の四つの徳を表す。
  8. 心機一転(しんきいってん)
    気持ちを新たにして出発すること。新年にぴったりの語。
  9. 勇往邁進(ゆうおうまいしん)
    恐れずに前へ進む。強い意志と決意を表す。
  10. 青雲之志(せいうんのこころざし)
    高い志を持ち出世を志す意。古代中国由来の語。
  11. 一念発起(いちねんほっき)
    新しい目標を立て、決意を固めること。
  12. 悠々自適(ゆうゆうじてき)
    心穏やかに、自由で満ち足りた生活を送ること。
  13. 和光同塵(わこうどうじん)
    自らの徳をひけらかさず、人と調和して生きること。
  14. 光風霽月(こうふうせいげつ)
    心が晴れわたり、清らかで美しい人柄を表す語。

言葉を選び、筆を走らせよう

書き初めは、年に一度の行事ではありますが、ひとたび筆を持てばその文字は「今年のあなた自身の誓い」となります。
書き終えたあと、その言葉を眺めたり、飾ったり、
暮らしの中でふと目にしたときに、
「そうだ、この気持ちを大切にしよう」と思い返せる――。
そんな習慣が、一年を通してあなたの心を整えてくれるはずです。

この一覧の中からお気に入りの一語を選び、
あなたの“今年の言葉”として大切に書き留めてください。

そして、来年もその先も、
その文字を見返したときに “あの時の思い” がよみがえるような、
心に残る書き初めとなりますように。

FAQ よくある質問

Q1. 書き初めとは何ですか?どんな意味がありますか?
書き初めとは、新年に初めて筆をとり、抱負や願いを文字に書く日本の伝統行事です。
もともとは平安時代の宮中行事「吉書(きっしょ)の始め」に由来し、年のはじめに心を整え、言葉に願いを込める風習として広まりました。

Q2. 書き初めに使う言葉はどうやって選べばいいですか?
自分の気持ちや一年の目標に合わせて選ぶのが基本です。
たとえば、前向きに生きたいなら「挑戦」や「飛躍」、穏やかに過ごしたいなら「和」や「安寧」などが人気です。
縁起の良い四字熟語や賀詞を選ぶのもおすすめです。

Q3. 書き初めにはどんな紙や筆を使えばいいですか?
一般的には半紙と書道筆を使用します。初心者や家庭で行う場合は、文具店や100円ショップの書道セットでも十分です。
正式な書き初め大会などでは、条幅(じょうふく)と呼ばれる縦長の紙を使うこともあります。

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