2. 悲しみ・喪失の感情
悲しみは、別れや失敗、夢の挫折など、心の痛みと深く結びついた感情です。「哀しみ」「落胆」「絶望」「孤独感」などは文学や心理学においても頻繁に扱われます。涙や沈黙で表現されることが多く、人の共感を呼びやすい感情でもあります。悲しみを知ることで、癒やしや再生への道を探る手がかりになります。
- 悲しみ(かなしみ)
心が痛み、涙がこぼれるような深い感情。 - 哀しみ(かなしみ)
「悲しみ」と同義だが、より情緒的・文学的に使われる表現。 - 悲哀(ひあい)
人生の儚さや辛さを含んだ深い悲しみ。 - 哀愁(あいしゅう)
寂しさと切なさが混じった心の感情。 - 落胆(らくたん)
期待が外れて心が沈むこと。 - 失望(しつぼう)
望みが絶たれ、心が暗く沈む気持ち。 - 絶望(ぜつぼう)
望みが全くなくなり、打ちひしがれる感情。 - 後悔(こうかい)
自分の行動や選択を悔いて心を痛めること。 - 悔恨(かいこん)
深く後悔して悲しみを覚えること。 - 無念(むねん)
望みが叶わず、心残りで悲しむ気持ち。 - 遺憾(いかん)
期待に沿えず残念に思う心情。 - 痛恨(つうこん)
取り返しのつかない失敗を深く悲しむこと。 - 哀悼(あいとう)
人の死を悲しみ、心から弔う感情。 - 慟哭(どうこく)
声をあげて激しく泣き悲しむこと。 - 嘆き(なげき)
深く悲しむことや悲しみ、憤ること、または思い通りにならずため息をつくこと。 - 孤独(こどく)
ひとりぼっちで心が満たされない寂しさ。 - 寂寥(せきりょう)
周囲に人影もなく心細く感じるさま。 - 空虚(くうきょ)
心が空っぽで何も満たされていない状態。 - 喪失(そうしつ)
大切なものを失い、悲しみに包まれること。 - 悲嘆(ひたん)
深い悲しみに暮れて嘆くこと。 - 悲壮(ひそう)
深い悲しみを背負いつつも耐える心情。 - 薄幸(はっこう)
不運な境遇により悲しい思いをすること。 - 涙(なみだ)
悲しみや哀愁を表す象徴的な存在。 - 嘆息(たんそく)
悲しみや失望からため息をつくこと。 - 心痛(しんつう)
胸が締め付けられるような悲しみの感覚。
3. 不安・恐怖の感情
不安や恐怖は、将来への心配や未知への恐れから生じる感情です。「焦燥」「恐怖」「緊張」「心配」などは日常的に使われる言葉で、受験や仕事、人間関係などあらゆる場面に登場します。これらの感情は心身にストレスを与えますが、同時に危険を回避するための警鐘としても機能します。
- 不安(ふあん)
将来や状況に対する心配や落ち着かない気持ち。 - 心配(しんぱい)
物事の成り行きを思って気がかりになる感情。 - 恐怖(きょうふ)
危険や脅威を感じて震えるような感情。 - 恐れ(おそれ)
不測の事態や不利益を予想して抱く怖さ。 - 畏怖(いふ)
大きな存在や力に対して恐れかしこむ気持ち。 - 怯え(おびえ)
小さなことにも過敏に怖がる心の状態。 - 戦慄(せんりつ)
恐怖で体が震えるほどの強い怖さ。 - 狼狽(ろうばい)
不意の出来事に慌てふためいて混乱すること。 - 焦燥(しょうそう)
事が思うように進まず、気持ちが焦って不安になること。 - 疑念(ぎねん)
事実や相手を信じられず、不安を抱く気持ち。 - 懸念(けねん)
良くない結果になるのではと心配すること。 - 動揺(どうよう)
不安や驚きで心が落ち着かなくなる状態。 - 不信(ふしん)
相手や状況を信じられず、不安になること。 - 心細さ(こころぼそさ)
頼りなくて不安を感じる気持ち。 - 緊張(きんちょう)
張り詰めた状況で心が落ち着かない状態。 - 恐慌(きょうこう)
極度の恐怖や不安で冷静さを失うこと。 - 憂慮(ゆうりょ)
先行きを思って心配し、案じること。 - 疑心暗鬼(ぎしんあんき)
一度疑うと何もかもが怪しく見えて不安になること。 - 焦り(あせり)
物事がうまく進まず落ち着かない感情。 - 取り越し苦労(とりこしくろう)
起こってもいないことを心配して悩むこと。 - 不信感(ふしんかん)
信じられないという気持ちから生じる不安。 - 気後れ(きおくれ)
自信がなく、不安で引っ込み思案になる心境。 - 戦々恐々(せんせんきょうきょう)
恐れおののき、びくびくすること。 - 心許なさ(こころもとなさ)
頼りなくて安心できない気持ち。 - 恐怖心(きょうふしん)
心の奥に抱く強い怖れの感情。
Comment