4. 嫌悪・拒絶・蔑みの感情
嫌悪や拒絶は、自分に合わないものや危険を遠ざけたいときに現れる感情です。「軽蔑」「侮蔑」「嫌気」「自己嫌悪」といった言葉は、対人関係や自己評価の場面で多く使われます。嫌悪の感情は社会的距離を作る一方で、価値観や境界を守る役割を果たします。
- 嫌悪(けんお)
強い嫌な気持ちや受け付けたくない感情。 - 嫌気(いやけ)
飽きたり嫌になったりして拒みたくなる気持ち。 - 軽蔑(けいべつ)
相手を見下して価値がないと感じること。 - 侮蔑(ぶべつ)
人を馬鹿にして見下す感情。 - 蔑視(べっし)
相手を見下し、無価値とみなす気持ち。 - 拒絶(きょぜつ)
受け入れず、強く断る態度。 - 排斥(はいせき)
受け入れずに遠ざけようとすること。 - 忌避(きひ)
嫌って避けること。 - 嫌忌(けんき)
心から嫌い避ける気持ち。 - 不快(ふかい)
心地よくなく、いやな気分になること。 - 不快感(ふかいかん)
何かを受け入れられずに感じるいやな感情。 - 侮辱(ぶじょく)
相手を辱めていやな思いをさせること。 - 嘲笑(ちょうしょう)
人をばかにして笑う行為。 - 蔑ろ(ないがしろ)
人や物事を軽く扱い、尊重しないこと。 - 侮り(あなどり)
軽く見て尊重しない気持ち。 - 愚弄(ぐろう)
人をからかって馬鹿にすること。 - 軽視(けいし)
重要でないものと扱うこと。 - 冷笑(れいしょう)
冷ややかに人を笑うさま。 - 卑下(ひげ)
自分や他者を卑しく扱うこと。 - 嫌気が差す(いやけがさす)
強く嫌になって気分を害すること。 - 反感(はんかん)
相手や事柄に対して反発し、受け入れない気持ち。 - 敵意(てきい)
相手を敵として強く拒む心。 - 拒否(きょひ)
受け入れることをはっきりと否定すること。 - 無視(むし)
相手を存在しないもののように扱うこと。 - 嫌がらせ(いやがらせ)
相手に不快感を与えて拒絶する行為。
5. 羞恥・罪悪感の感情
羞恥や罪悪感は、社会規範や他者の目を意識する中で生まれる感情です。「恥ずかしさ」「後悔」「悔恨」「屈辱」などは、失敗や誤りを通じて経験されることが多く、人間関係や自己成長と深く関わります。負の側面を持ちながらも、改善や反省につながる重要な感情です。
- 羞恥(しゅうち)
人前で失敗したり、見られたくないことを知られて恥ずかしく思う気持ち。 - 恥(はじ)
世間体や道徳に反してしまったときの恥ずかしさ。 - 恥ずかしさ(はずかしさ)
人の目を意識して赤面するような感情。 - 屈辱(くつじょく)
強い恥を受け、心が傷つくこと。 - 赤面(せきめん)
恥ずかしさで顔が赤くなること。 - 照れ(てれ)
恥ずかしくて素直に振る舞えない心の状態。 - 気恥ずかしさ(きはずかしさ)
ちょっとしたことで恥ずかしく感じる気持ち。 - 後悔(こうかい)
自分の過ちを思い出して恥ずかしさや罪悪感を抱くこと。 - 悔恨(かいこん)
深く悔やんで自分を責める感情。 - 罪悪感(ざいあくかん)
悪いことをしたと思い、心が重くなる気持ち。 - 良心の呵責(りょうしんのかしゃく)
心の中で自分を責める強い後ろめたさ。 - 負い目(おいめ)
人に迷惑をかけてしまったと感じる気持ち。 - 後ろめたさ(うしろめたさ)
自分に非があると感じて堂々とできない感情。 - 恥辱(ちじょく)
恥を受けて強く心が傷つくこと。 - 愧死(きし)
恥ずかしさのあまり死にたいと思うほどの感情。 - 汚名(おめい)
不名誉な評価を受けて恥じること。 - 恥辱感(ちじょくかん)
屈辱を受けて心に深い傷を負うこと。 - 後悔の念(こうかいのねん)
繰り返し自分の行動を恥じて思い悩むこと。 - 悔悟(かいご)
罪や過ちを悔いて反省する気持ち。 - 懺悔(ざんげ)
自らの罪や過ちを告白して悔いること。 - 不名誉(ふめいよ)
世間的に恥ずかしい立場に置かれること。 - 恥入る(はじいる)
恥ずかしくて深く身を縮めるような気持ち。 - 羞恥心(しゅうちしん)
人の目を気にして恥を感じる心。 - 痛恨(つうこん)
恥ずかしい過ちを深く後悔して心が痛むこと。 - 自責の念(じせきのねん)
自分を責めて悩む気持ち。
Comment