夜を表す言葉 一覧110選|古語 – 和歌や物語に登場する情緒豊かな表現

夜を表す言葉 一覧100選|古語 - 和歌や物語に登場する情緒豊かな表現 暮らしを楽しむ

3. 心を映す夜の言葉──恋・孤独・不安を表す表現

「夜」は感情の映し鏡でもあります。寂しさを表す「しじまの夜」や「長き夜」、恋の想いを秘めた「忍ぶ夜」「逢ふ夜」、眠れぬ夜や涙をこらえる夜のように、心の状態によって夜のとらえ方は大きく変わります。和歌や物語では、登場人物の内面を描写するために、こうした感情を反映した夜の言葉が巧みに用いられてきました。

  1. 静夜(せいや)
    静まり返った夜。物音一つしない夜に使われる、落ち着いた表現です。
  2. しじまの夜(しじまのよる)
    「しじま」は「静寂」の古い言い方。音も気配もない深い静けさの中の夜です。
  3. 寂しき夜(さびしきよる)
    一人きりで過ごすような、心に寂しさが漂う夜。恋の和歌などでもよく使われます。
  4. 長き夜(ながきよ)
    とても長く感じる夜。眠れない夜や、恋人に会えない切なさを表現する言葉です。
  5. 明けぬ夜(あけぬよ)
    なかなか夜が明けない、苦しみや悩みが続く時間の比喩として使われます。
  6. 更けゆく夜(ふけゆくよる)
    時間がたつごとに夜が深まっていく様子。静かで情緒的な雰囲気を含みます。
  7. 忍ぶ夜(しのぶよる)
    恋心や想いをこらえて過ごす夜。和歌によく登場する恋の夜です。
  8. 恋しき夜(こいしきよる)
    恋しい相手を思って過ごす夜。切なさと情熱が込められた言葉です。
  9. 夢の夜(ゆめのよる)
    夢の中で会えた人や、夢のような出来事が起こった夜を表現します。
  10. 物思ふ夜(ものおもうよる)
    何かを思い悩んで心が落ち着かない夜。恋や人生について考える時に使われます。
  11. 泣く夜(なくよる)
    涙をこらえきれずに泣いてしまう夜。感情があふれる場面です。
  12. 眠れぬ夜(ねむれぬよる)
    眠りたいのに眠れない、悩みや不安で眠れない夜です。
  13. 独りの夜(ひとりのよる)
    誰にも会えず、一人で過ごす夜。孤独感が強く出ます。
  14. 恐ろしき夜(おそろしきよる)
    恐怖を感じる夜。怪談や物の怪などと一緒に描かれます。
  15. 疑いの夜(うたがいのよる)
    不安や疑念にとらわれて心が落ち着かない夜。信頼の揺らぎを表します。
  16. 荒ぶる夜(あらぶるよる)
    嵐のように心が乱れる夜。怒りや動揺を伴います。
  17. 騒がしき夜(さわがしきよる)
    音や事件で落ち着かない夜。物語の転機に登場することもあります。
  18. 酔いの夜(よいのよる)
    酒に酔ったまま過ごす夜。陽気さや切なさ、逃避などを表現します。
  19. 忘れえぬ夜(わすれえぬよる)
    一生忘れられない出来事があった夜。喜びや悲しみ、どちらにも使われます。
  20. 恋待つ夜(こいまつよる)
    愛しい人を待ちわびて過ごす夜。期待と不安が入り混じった切ない情景に使われます。
  21. 儚き夜(はかなきよる)
    すぐに過ぎ去ってしまう夜。恋のはかなさや人生の無常を重ねる表現です。
  22. うたかたの夜(うたかたのよる)
    泡のようにはかなく消えてしまう夜。夢のように短い喜びを描きます。
  23. 恨みの夜(うらみのよる)
    愛や約束を裏切られた思いを抱いて過ごす夜。嫉妬や悲嘆を表します。
  24. 祈る夜(いのるよる)
    叶わぬ願いや大切な人を想いながら祈り続ける夜。希望や切実さを込められる言葉。

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