和を感じる言葉 100選 – カッコよくて美しい百の美言

和を感じる言葉 100選 - カッコよくて美しい百の美言 暮らしを楽しむ

【古典的美辞・文学的表現】

  1. 綾羅錦繍(りょうらきんしゅう)
    豪華で美しい衣装や飾り。風雅な美術や詩に登場する華麗な表現。
  2. 鏡花水月(きょうかすいげつ)
    鏡の中の花、水に映る月のように、捉えがたく儚い美の象徴。
  3. 閑雲野鶴(かんうんやかく)俗世を離れ、自然と共に自由に生きる人のたとえ。孤高にして風雅なる生き方。
  4. 風花雪月(ふうかせつげつ)
    風に舞う花、雪に照らされる月。自然の中に見出す四季の美の詩語。
  5. 月明星稀(げつめいせいき)
    月が明るく輝くと星は見えなくなる。明暗の対比による詩的情景。
  6. 清風明月(せいふうめいげつ)
    清らかな風と明るい月。物に頼らぬ心の清々しさを示す語。
  7. 風林火山(ふうりんかざん)
    風の如く素早く、林の如く静かに、火の如く攻め、山の如く動かず。
  8. 白砂青松(はくさせいしょう)
    白い砂浜と青い松林。日本的な海辺の風景美を詠む古来の詩語。
  9. 深山幽谷(しんざんゆうこく)人の手の届かぬ深い山と谷。俗世を離れた静寂の地、孤高の境地を表す熟語。
  10. 星月夜(ほしづきよ)
    星と月が共に輝く夜。澄んだ夜空の美しさと、心の静けさを呼ぶ語。

 

【自然・詩・幽玄の美】

  1. 幽栖(ゆうせい)人里離れた静かな住まい。世を離れた高人、あるいは仙人の居所のような語。
  2. 風立ちぬ(かぜたちぬ)
    風が立ち始める季節の変わり目を感じる語。新たな始まりの象徴。
  3. 夜半の月(よわのつき)
    深夜に輝く月。静寂と孤独、美しさが入り混じる幻想的な風景。
  4. 紅葉狩(もみじがり)
    秋の紅葉を愛でる風習。移ろう季節を楽しむ日本特有の美意識。
  5. 東雲(しののめ)
    夜明け前の淡い空。新しい一日が始まる前の、神秘的な時を指す語。
  6. 薄明光線(はくめいこうせん)
    雲間から差す光の筋。天の恵みのような幻想的現象として讃えられる。
  7. 風花(かざはな)
    晴天にちらつく雪。春先や晩冬に見られる、はかなくも美しい自然現象。
  8. 夕凪(ゆうなぎ)
    夕暮れ時、風が止んで静寂が訪れる瞬間。心の安らぎをも象徴する。
  9. 明鏡止水(めいきょうしすい)
    曇りなき鏡と静かな水のように、雑念のない心の状態を表す熟語。
  10. 天上天下(てんじょうてんげ)
    この世に唯一無二の存在であること。仏教にも通じる尊厳の言葉。

 

【文学・情景・無常の美】

  1. 夢見草(ゆめみぐさ)
    桜の異名。見れば夢のように儚く、散ればまた夢のごとき花。
  2. 夜長月(よながづき)
    秋の長く静かな夜を意味する。物思いに耽るには最適の時節。
  3. 夕月夜(ゆうづきよ)
    夕暮れに月が昇る情景。昼と夜の境界にある、幻想的な時間帯。
  4. 水無月(みなづき)
    旧暦六月。水がないどころか、水が必要な季節に由来する雅な表現。
  5. 風鈴之音(ふうりんのおと)
    夏の涼しさを呼ぶ風鈴の音色。音の余韻に風情が宿る典型。
  6. 露草(つゆくさ)
    朝露の中で咲き、すぐしぼむ青い花。短命だが清楚な美の象徴。
  7. 鳴かず飛ばず(なかずとばず)
    しばらく目立たぬが、機が熟せば大成することのたとえ。
  8. 風雪に耐える(ふうせつにたえる)
    困難を乗り越えて生きる強さ。自然の厳しさを超えた精神の喩え。
  9. 行雲流水(こううんりゅうすい)
    空の雲と水の流れのように、執着せず自然体で生きる心を表す語。
  10. 盛者必衰(じょうしゃひっすい) 強く栄えた者も、いずれは衰える。平家物語の冒頭にして、すべての無常を語る一句。

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